田毎の月って、ほんと?
日本三大車窓の一つ、篠ノ井線の姨捨付近から善光寺平の夜景です。田毎の月で知られる所ですが、田植えはまだ早いようです。
ところで、田毎の月とは、水を張った田んぼごとにたくさんの月が映り込むさまを表しているのでしょうが、これって、豊かな想像力の産物ではないでしょうか。
田んぼ一つ一つに映った複数の月を見るには、それぞれの田んぼの面がパラボラアンテナのように見る人に対して(ある反射角をもって)向いていなければなりません。しかしながら、水を張ってある田んぼの面はすべて水平面となります。したがって、同時に田毎の(複数の)月を見ることはできないと考えられます。
でも、「少し歩いたら別の田んぼに月が移った」「時間が経ったら他の田んぼに月が移った」「なんだ田んぼ毎に月が映し出されるんだな」と感動する。そういう意味の「田毎の月」は心象風景だけでなく実在します。
三脚を立てて時間をずらして多重露光すれば、複数の田んぼに月が反射している写真を撮ることもできると思います。
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