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2016/04/01

平成28年度が始まりました。

今日は年度初日。朝から、副町長への辞令交付、介護保険やごみ処理などの広域行政と県への派遣職員への辞令交付、係長以上の異動・昇任職員への辞令交付、新規採用職員への辞令交付と続いて、年度始め式を行いました。年度始め式では新年度の始まりにあたり、以下のようなことをお話ししました。

 いつも言っていることですが、漫然と仕事をしないことです。行政の仕事はP→D→P→Dになりがちですが、常に、自分たちの目指すところはこれで良いのか、得られた結果は目指すものに合致しているのか、未来を考え、結果を検証しながら進んでいただきたいと思います。

 前年度も、いろんな部署でいろんな工夫や骨折りをしていただきました。たくさん頭に浮かんできますが、一例として触れておきたいのは、福祉部のひとり親世帯の支援についての施策転換です。
 ある一定の金額を18歳になるまで支払い続けるよりは、少し上乗せしてもいいから5年間と期限をもって支給した方が、基礎的自治体の役目として自立を促せるのではないか。別途、就業支援策も併せて考えてはどうか。ということで、制度改正をしました。当然、従前の制度と比較して給付総額が変わる方も出てきますので、議会でも議論になることは容易に想像できます。でも、これは私の指示ではなく、現場の考え方として、敢えてこう変えていくべきだろうと出てきた施策です。
 大きく施策転換する場合には、他の課にまたがる場合も出てくるかもしれません。面倒を避けることを優先させずに、仕事をする中で感じる課題意識を大切にしていただきたいと思います。議論、摩擦、失敗を恐れないで、そもそも論で考えることが必要です。

 それから、役所は膨大なデータを持っています。ある意味持ちすぎているかもしれません。これが分析されないまま放置されています。持てるデータを分析して、課題を抽出する、対策を練る、結果を検証し改善を図る、時には方針転換をするといったように、仕事に役立ててください。簡単なことからでいいから、まずはデータと向き合う習慣をつけてください。

 行政評価シートなどを見ていると、まだ目的と手段、課題と対策などがごちゃごちゃになっているのではと思うことがあります。日々の仕事に追われて、仕事について立ち止まって考える余裕がないように感じられるかもしれませんが、自分の仕事について明確な目的意識をもって考えることをなおざりにしてはいけません。仕事の質が上がれば自分の時間や遣り甲斐にも跳ね返ってくることです。

 外部の知恵を使うことも大切です。日頃の読書、研修はもとより、外部の自治体職員や大学などの研究者、民間企業、市民活動をしている住民など、積極的に人脈・知恵づるをつくるよう心掛けてください。

 これからますます、複数の部署にまたがる仕事が増えてきます。課の中だけでない、ヨコの連絡や助言、人の交流に心掛けていただきたいです。住民との協働などで、地域や住民とのお付き合いもますます大切になってきます。
 今回異動がありました。公務員は他所の部署を侵してはいけないということで、異動で部署が変わると、それは私の担当ではないから知りませんと言いがちです。しかし、住民はあなたという公務員との関係性を持っているのです。直前の職場のことはあなたが最も詳しいはずです。仮に新たな事業が進んでいて、前職場の正確な情報を持ち合わせていないときは、現担当者にきちんとつなぐようにしてください。

 さて、新規採用職員の皆さん。今日から東浦町職員の仲間入りです。最初が肝心です。早く職場に慣れて、先輩から仕事の仕方を学ぶ姿勢と、それと同時に、職場内で自分の考えをきちんと交わせる姿勢を身に着けてください。自分の考えを持つということは、自分の考えに閉じこもるということではありません。自分の考えを人に伝えて、伝わって、何ぼです。自分の考えを持ったうえで、上司・先輩・同僚に報告、相談し、必要があれば遠慮なく協力を求めることが大切です。また、新規採用職員を伸ばし育てることは、職場の上司・先輩の重要な仕事でもあることを忘れてはいけません。
 新人採用試験の面接を聞いていて少し気になったことがあります。公務員を志望する理由として、多くの人が、人の役に立ちたいとか、営利追求は好まないからとか答えていました。しかし、民間企業でも人の役に立たねば商品やサービスを受け入れてもらえませんし、みなさんの仕事の価値を認めてもらえなければ納税者は進んで税金を払ってはくれません。役所も例外なく価値を生み出さねば立ち行かないことを改めて考え直してほしいと思います。だから漫然と仕事をしてはならないのです。

 さあ、今年度も、東浦町職員が力を合わせて、楽しく仕事に取り組んで、時には失敗もしながら、新しいこと、自分たちしかできないことに挑戦しましょう。

 

続いて、地区の連絡所長と公民館長への辞令交付。そして、町内の小中学校に配属になる教職員への発令通知式・新任受入式が行われました。町長としての祝辞の中で以下のことを述べさせていただきました。

 先日、総合教育会議において東浦町の教育大綱が定められました。東浦町の大綱の趣旨をご理解いただきこれに沿って東浦の教育にあたっていただきたいと思います。関連して、私からも子どもたちの生きる力、学ぶ力を育むうえでいくつかのことをお願いしたいと思います。

 まず、大綱にはあえて書かれていませんが、義務教育学校の基本的な機能は、すべての住民・国民が、読書き、計算など基礎的な学力を身に着けることだと思います。ほぼすべての国民が漢字仮名交じり文の読み書きができ、足し算引き算が暗算でできるのは日本の宝物です。学習が困難な子どもも含めて、すべての子どもに目を配り、わからないまま過ごさせることの無いように心がけていただきたいと思います。

 そして、少し難しくなりますが、自分で、現象を観察し、仮説を立て、データを集め、検証し、発見・発明・改善に結び付けていく科学する力の涵養です。これは洞察し、価値を創造し、物事を遂行する、仕事をするうえでも欠かせないことです。

 それから、受け身・受け売りではなく、自分自身で考え、自分の言葉で、文化の違う相手に自分の主張やアイディアを伝える力、説得し・共感しあう力を育てることです。グローバル社会と言われる中で、日本人が苦手とする分野です。単に英語が話せると言った表面的なことではなく、自分なりの意見を持ち、相手に働きかける力が求められていると思います。

 最後に、教育の効果を検証するのはとても難しいことだと考えられています。そして困難であるがゆえに、検証がおろそかにされる傾向があります。
 大きなテーマで言えば、これまでのゆとり教育がはたしてどんな効果を持っていたのか、学力テストの導入で何ができたのか、明確な検証がされないままに政策転換がなされているのではないでしょうか。小さなことでもいい。皆さん方が、東浦町が取り組む、教育に関する活動において、何を目指して何をしたのか、効果はどうだったのか、結果を確かめる努力、工夫をしていただきたいと思います。

 以上、学校教育に関して日頃感じることをお願い申し上げ、私からのご挨拶とさせていただきます。

 

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