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2016/05/07

エコキャップリサイクルの効果は、これいかに。

先週、卯の花くらしの会生活学校の総会に出席しました。卯の花くらしの会は、消費生活や環境などエコライフ(“economy”も“ecology”もエコですね。)を啓蒙・実践する団体です。
この団体は、いま、ペットボトルのキャップを集めてリサイクルする活動をしています。27年度は、42,501個のキャップを集めて、5回に分けて安城市のリサイクル工場まで持って行ったそうです。これは、二酸化炭素311.35kgの排出抑制に相当するとのことでした。

ここで、311kgがどうして出てきたのかちょっと確かめてみましょう。

まず、ペットボトルキャップはもっぱらポリプロピレンからできているとして、ポリプロピレンが燃えるときの化学反応式は、

Oxidation_of_polypropylene

となります。
ポリプロピレンは、プロピレンモノマーがn個連なったポリマー(高分子)と考えます。これが酸素と反応して燃えると、3n個の二酸化炭素分子が生成します。原子量を水素1、炭素12、酸素16として、それぞれの分子量は、プロピレンモノマーが42、二酸化炭素が44となります。すなわち、42nグラムのポリエチレンが燃えると、132nグラムのCO2が発生することになります。

さて、ペットボトルキャップ1個の重さはおよそ2.3グラム(家で60個のキャップを計ったら138グラムでした。)なので、42,501個のキャップの重さは97.752kg。これが燃えると、 97.752÷42×132=307.22 ということで、311.35kgにだいたい一致します。つまり、リサイクルに回した分のキャップを燃やさずに済んだので、その分のCO2の発生を抑えることができたという考え方に基づいていることがわかります。

しかし、実際には、リサイクル工場まで車で運ぶのにもCO2は発生するし、リサイクルの際にもCO2は発生するし、リサイクル品が流通する際にも輸送などによるCO2は発生するでしょう。たとえば、仮に安城まで20kmの距離を燃費10km/ℓのガソリン車で5回運んだとするとざっと23kgほどのCO2が発生すると考えられます。正確なCO2の削減効果を調べようとすれば、こういったすべての過程におけるCO2の発生分をマイナスしなければなりません。リサイクルとは大変なことなのです。

しかし、だからと言って最初からリサイクルをあきらめるのではなく、温室効果ガス削減についての正しい知識を身に付けつつ地道な活動を続けていくことが、真に大切なのではと思うのです。

 

原子量とは、炭素12(陽子6個、中性子6個、電子6個からなる炭素原子)の質量を12としたときの相対質量と定義されている。分子を構成する原子の原子量の和を分子量という。原子量も分子量も、その要素粒子がアボガドロ数(約6.02×10の23乗)個集まったとき、あるいは、気体の場合は0℃・1気圧で約22.4ℓのときのグラム単位の質量に相当する。

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