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2016/06/02

平成28年度 第1回 地域公共交通会議

5月26日に地域公共交通会議を開催しました。

冒頭、国土交通省中部陸運局の方から、国交省がつくった「活発で良い議論ができる会議のために。」という資料の説明がありました。シャンシャン会議が横行しがちな中で、会議をみんなで意見を出し合える実のあるものにしようというのは大事なことです。しかし、それを国が指示しなければならないのかと感じるものがありました。
ちなみに東浦町の地域公共交通会議では、必ずしも、気軽に意見を言えて、十分に活発な意見交換がなされているとは言い切れませんが、聞き置くだけでは終わらないように論点整理はしているつもりです。これは副会長の加藤博和准教授のアドバイスおかげが大きいと思います。
前々回の1月14日の地域公共交通会議において、高齢者運転免許自主返納支援事業の協議をしたところ、タクシー業界関係者から、自主返納のインセンティブとして「う・ら・ら」定期券と鉄道系ICカードだけでなく、タクシー券の選択肢も加えたらという意見をいただいたため、これをさっそく施策づくりに取り入れさせていただいた経緯がありました。実に些細なことですが、このことが「地域公共交通会議の議論が新たな施策づくりにつながったレアなケース」と業界紙で紹介されたそうです。

さて、前置きが長くなりましたが、この日の公共交通会議の議題は、
 ① 平成27年度地域公共交通会議事業報告及び決算報告
 ② 「う・ら・ら」の運行状況の報告と分析
 ③ 会議規約の一部改正
 ④ 地域公共交通網形成計画(案)

でした。①~④について以下に要約を示しておきます。

 ①-1 事業報告
27年度は地域公共交通会議を5回、「う・ら・ら」利用者部会1回を開催。
9月に「くらしの足」バス・タクシーをみんなで語り合う会2回を開催。
平成27年10月1日に遅延の緩和、労働基準の遵守、安全運転の確保を目的としたダイヤ改正を実施。その結果、乗務員の拘束時間を短縮、遅延も緩和された。
ハロウィンとクリスマスに合わせてバスギャラリーを実施。
「う・ら・ら」乗車300万人突破記念イベントをイオンモールで開催、約400人が参加。
緒川と藤江の保育園児にを対象にエコモビ達人教室を開催。
産業まつりで路線バスの広報。
「う・ら・ら」有料広告で約67万円の収入。

 ①-2 決算報告
国からの補助金約130万円と町の負担金120万円を使って、会議主席者への報奨金約48万円(1人1回5000円)と名古屋大学への地域公共交通網形成計画策定事業委託料200万円を支出。

 ② 「う・ら・ら」の運行状況
平成27年度の「う・ら・ら」の運行委託料総額は7149万円で、これによる運賃収入は1556万円、運賃収入率21.8%。国からの運行補助金は602万円。バスを運行するのに住民一人あたりの年間負担額は990円。

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「う・ら・ら」の年間利用者は、平成14年度の10.1万人から順調に伸びて、平成25年度に25.9万人でピークを打ってから、平成27年度には25.5万人と横ばいとなった。

Urara_nendobetsu_h13_h27_20160526

刈谷線の利用者の減少は、27年10月のダイヤ改正で減便があったためと考えられる。緒川も藤江も児童数の増加とともに小学生の乗車が増えていることもあって、東ヶ丘線と平池台線(ふじが丘経由)は増加。平池台線(体育館経由)は27年5月から毎月の利用者が減少。理由は不明だが、石浜団地・イオン東浦からの利用がともに大きく減少している。長寿線では、森岡の住民の利用が増えてきたと考えられる。

Urara_rosenbetsu_h26_h27_20160526_3

 ③ 会議規約の一部改正
実体に合わせて、役員から会計を削除するなど。

 ④ 地域公共交通網形成計画案(期間は平成28年度~32年度)

 <課題>
♦コンパクトなまちづくりと連携した公共交通ネットワークの形成
♦高齢者が自動車に過度に頼らなくても生活できる公共交通ネットワークの形成
♦小学生から高齢者まで誰もが利用しやすい公共交通機関
♦既存の公共交通機関の連携・活用による町民のニーズに応じた移動サービスの提供

 <基本方針>
1 コンパクトなまちづくりと連携した地域社会の活力の維持・向上
2 過度な自動車依存からの脱却と外出交流促進の両立
3 「くらしの足」を支え、安心して利用できる生活圏スケールでの公共交通形成

 <計画の目標>
1 まちづくりと公共交通の一体性の確保をめざし、暮らしている人が暮らし続けたくなるまち、新たに住みたくなる人が増えるまちづくりを支える公共交通網を構築する。
2 過度な自動車依存から脱却し、バスなどへの転換により自動車交通量の削減、外出頻度の増加を目指す。
3 生活圏スケールで「くらしの足」を確保し、住民及び利用者のQOL(クオリティオブライフ)を保証する。

 <実施する事業>
1-1 公共交通の継続的運行
1-2 接続に配慮した使いやすく、便利な路線及びダイヤの検討と見直し
1-3 利用環境の利便性向上の検討と見直し
1-4 まちづくり部署や観光振興部署等との連携強化
 
2-1 住民に対する公共交通に関する理解度促進・利用喚起
2-2 公共交通に親しむイベントの開催
2-3 高齢者の自動車運転免許自主返納の促進
2-4 総合地域交通マップの作成
2-5 東浦町運行バス「う・ら・ら」の利用促進
2-6 民間路線バスの利用促進
2-7 タクシーの利用促進
 
3-1 東浦町運行バス「う・ら・ら」の実質的な増便
3-2 東浦町運行バス「う・ら・ら」の乗入路線の見直し
3-3 運賃制度の改善、運賃割引制度等の導入
3-4 生活圏スケールでの公共交通利用に向けた連携
3-5 東浦町運行バス「う・ら・ら」の車両及びバス停留所への協賛促進

上記を骨子とした地域公共交通網形成計画案について、たくさんの意見をいただきました。いただいた意見を基に次回の会議で再度案を練ります。

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