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2016/06/26

コミュニティビジネスフォーラムin高浜 ~すべての子ども・若者が安心して輝けるまちをつくる~ 「高校生レストラン」の仕掛け人 岸川政之さんのお話し

高浜市のかわら美術館 モノコトギャラリーで開かれた三重県多気町「高校生レストラン」の仕掛け人 岸川政之さんの講演を聴きに行きました。高校生レストランのお話しも楽しく聞かせていただきましたが、特に印象に残った言葉は、「公務員はクビにならないのだから、やりたいことを思いっきりやれるし、やらなきゃいけない。」です。高浜市では、この日の講演に続いて、次回(7月31日(日)10時~16時)の「子ども・若者を支えるコミュニティビジネス 先進事例に学ぶ&アイディアワークショップ」+その後3回ほど予定している具体化のワークショップで、新たなコミュニティビジネスを立ち上げるきっかけづくりをしようと考えています。

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 →http://www.sr-com.org/1606takahama.pdf

岸川政之さんは、1982年多気町役場に就職、コミュニティビジネスの手法を取り入れて、地元の相可高校高校生レストラン「まごの店」「せんぱいの店」を立ち上げました。1年ほど前に早期退職し、皇学館大学特命教授、百五銀行まちの宝創造アドバイザーを務めながら、全国14もの自治体でコミュニティビジネスの立ち上げ支援に携わっています。現在58歳。
その岸川さんも、40歳くらいまで役場の仕事に夢や誇りを感じなかったとのこと。仕事は真面目にやっていたが、自分の好きなことは別のところでやっていたそうです。

岸川さんの活動については下記を参照してください。
http://www.chiikinogennki.soumu.go.jp/syokai/mie/24441/2013-0314-1356-12.html
http://ouc.daishodai.ac.jp/entre/lecture/vol_20.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/chiiki-koyou/dl/17_7.pdf#search='%E5%B2%B8%E5%B7%9D%E6%94%BF%E4%B9%8B'

以下、講演の要旨です。

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高校生レストランが、カンブリア宮殿や情熱大陸などで報道されるたびに町のHPのアクセスが400~500件増えたが、報道ステーションの放送の後に2日で8000件ほどのアクセスがあり、電話は鳴りっぱなしと言ってもよい状態になった。千葉の映画プロデューサーが通ってくれるようになり、日活→日テレで「高校生レストラン」がドラマ化(伊藤英明が岸川役)された。ドラマの8割はフィクション。実話にこだわると生々しいので登場人物のキャラクターはかなりいじってある。本当は高校生のためにレストランだ。

相可高校OBで成功されている72歳の方に、お金は銀行から調達するので、報酬なしで責任はとるという条件で、「せんぱいの店」 の社長になって欲しいと頼んだ。当然断られたが、次の日、引き受けるとの電話をもらった。外連味のなさ、潔さを感じた。ありがたかった。72歳で受けてくださったということは命をいただいたと思った。

公務員は60歳までクビにならない。ということは、自分が正しいと思ったことができる仕事であるはず。正しいことをやらなきゃいけない。
70歳までやりたいことをやって、70歳からは周りの友人たちと死を見つめながらスローダウンして、100歳まで生きたい。

ここで、報道ステーションの録画を見る。
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人口16000人の多気町は食材がたくさん採れる農業のまち。地元の人から相可高校の先生が愛されている。
高校生レストラン「まごの店」
は全68席、1日250食の旬を華やかに彩るランチが1200円で食べられるので、行列が絶えない。多気町と三重県が建設費9000万円かけてレストランをつくった。高校生の研修の一環なので人件費はゼロ。食物調理科の村林先生 が、厳しく指導。生徒が失敗をするとすぐに交代。厨房のほうを客席よりも明るくして、テレビモニターで作業をチェックする。以前は50%以上だった卒業生の離職率が5%になった。
これは2002年に高校で試食品づくりをした時にサービスや味がホテル並みだったことがきっかけ。それで料理の提供と実地研修を両立できる目算が立った。
地元の伊勢イモにこだわったレシピを考えた。伊勢イモをうどんに練り込むと独特の粘りが出る。今では伊勢イモ練り込み半生うどんも販売している。とろろに赤だしを入れるアイディアや、伊勢イモの炊き込みご飯も考えた。地元の食材でまちに活気が出た。自分の生まれたまちで店を持ちたいと考える高校生も出てきた。
新ビジネスとして、高校生レストラン「まごの店」のOBが働く「せんぱいの店」を立ち上げた。30件の地元農家が食材を割安で提供する。地元農家も身近な感覚で評価されることになる。高校生たちは、現場で経験を積んで即戦力になる。そんな高校生を見てまちの人たちも生き生きしてくる。

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ここまでがビデオ。本当はこんな良いことずくめのまちではない(笑)。

こうした取り組みで、学校も町も変わっていく。相可高校には掛け算が苦手な子もいるが、偏差値による成績は必ず答えの出る問題を解く能力に過ぎない。

自分は、非農家だけど農業に興味を持った。しかし、業なのに従事者の顔が見えない。そこで、自分が農林商工課係長のときに(専業の)認定農業者35人に夜集まってもらった。
もっと活性化するには、農産物を通じてプロが光らねばと思った。そこで、農産物にスポットを当てた販売イベントとして「おひるの試食会」を考えた。それまで県立の相可高校
に行ったことはなかったし、高校に何かを頼むことも考えたことはなかった。
試食会はスーパーの試食コーナーレベルを考えていたが、相可高校のやってくれた試食会は、前菜からメインディッシュまで30品目くらいで、取り分けもしてくれて、まるでホテルの結婚式のレベルだった。

それから、毎日高校へ行くようになった。夢を語って、できることはすべてやった。サービスレベルからコストの管理までやらないと、本物の実地教育にはならない。乗ってこないと思ったが、先生は「生徒のため」と軽くノッてくれた。まず屋台からはじめようとしたが、行政からはお金は出ない。民間からも拒否された。1か月半、高校生がふるさと村でアルバイトをした。高校生の力が認められて、民間で400万円、1か月半かけて屋台を立ち上げた。これで、「岸川がやりたいのはこれか」と見えるようになった。高校生はうどんだけでなく、フグ刺しや凝ったフランス料理もできる実力はある。

レストランを立ち上げるには9000万円かかるが、町議会も6月補正予算で可決してくれた。県内で建築を学ぶ4つの高校に設計コンペを頼んだ。工事をとった建設会社の若い監督が建築を学ぶ高校生にも現場に来てもらう研修を考えてくれた。昼ごはんは相可高校生がつくってくれた。

今、14のまちと組んでいる。高浜でも地元の高校と組んで面白いことをやろうとしている。1年目に動き出し、2年目に評価、3年目に事件が起きる(笑)というペースだ。

今、1年に500の学校がなくなっている。人口が減ることは怖くないが、マスコミ、経済人の言うことに乗っかって、みんな怯えている。これからどうなっていくかに怯えるのではなく、それに対してどうするかが問題だ。
“Social Business Project”とは、地域課題にビジネス手法をイメージしながら取り組むことだ。
高校生レストランでは、バスの購入も含めて、ビジネス手法を使って経費を賄っている。高校生は未熟でプロの料理人にはかなわないが、手を抜かない。給料なしで、料理の練習をしている。あれだけ練習するにはすごいコストがかかるが、それは高校生レストランのお客さんが払ってくれている。
高校生たちは、毎週19時半まで部活。土日になると朝6時半に起きてレストランの準備をする。まかない・髪の毛・携帯電話などレストランでのルールは自分たちでつくる。10時から13時まで250食を調理・提供して、14時半にひるごはん。昼食は立って食べる。部活みたいに希望者のみだが、1~3年生のほぼ全員が参加している。そしてやめない。自分の夢のためだからだ。先生もこれに付き合っている。

いま三重県の海辺のまちで、20年で人口が半分になったところがある。1学年20人の1クラスしかない高校がある。「可能性は無限大」「やればできる」と言っている。まちづくりビジネスを行政・民間が応援する。小泉進次郎議員も見に来た。
学校を残すには、行きたい学校にする。意味のある学校、まちが応援できる学校にすることだ。

行政単位、組織単位でしか物事を考えられないと、自分のまちだけ良ければよい、自分のエリアだけ良ければよいと、足を引っ張り合って、互いに低迷していく。それなら、マーチングバンドのように自分たちのやっていることを共有したい。みんながまちを出ていくのはまちのことを、まちの良さを知らないからだ。本当のオンリーワン、ナンバーワンには結果がついてくる。

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