浅野史郎さんの話し
先々週、県の町村会のセミナーがあった。講師に招いたのは前宮城県知事の浅野史郎さん。東京都知事選で石原さんとも戦ったことがある。その後大病を克服されて、風貌はずいぶん変わられた。慶大教授を定年退官し、現在は、神奈川大学で教鞭をとられている。
会場に行ったら、開演時間前に自分で前座を務められていた。昔、無党派議員の勉強会で名古屋へお招きした時も講演が始まる前に自分で前座を始めていたので、変わってないなと思った。それがご縁で、慶應湘南藤沢キャンパスで、無党派地方議員のいくつかの実例として、浅野さんの講義のお手伝いをしたことがあった。
話しの内容は、「地方自治について」と題して、地方自治の初歩的なわかりやすいお話しだった。
「地方自治は民主主義の学校」からはじまり、
~ 地方自治に関心を持たずに国政を語るなんてありえない
~ 地方分権とは何か
~ 国の過干渉。地方の不甲斐なさ
~ 議会の説明不足(住民への説明責任を果たしていない)
~ 議会会派と首長の議論は、テーブルの下でなく上で
~ 切磋琢磨を! 議会が追随型の与党意識では切磋琢磨しない
~ 町興しは、ないもの探しではなく、あるもの見つけ
~ ふるさとの歌の3番のように、「いつの日にか帰らん」「山は青く 水は清き故郷」そんな故郷を大切に残し育てる必要がある
~ 旧住民がいるうちに、歴史、文化、まつりを大切にしなければいけない
最後に、「民主主義は参加と熟議」「住民が主役」「首長は、地域づくりに住民が誇りを持って参画するまちづくりのプロデューサーだ」と結んだ。
余談で、(自らも都知事選に立候補したことのある)浅野さんは、都知事選の結果予想について「小池さんは出方がカッコいい。増田さんは知事としては座りが良いが、自分の色が出せないでいる。鳥越さんは都政ではなく自己の主張が目的となってしまっている。有権者はそれに気づいている。」と言われた。はたして、結果はその通りになったようである。
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