お彼岸の行事 東浦五ヶ村虫供養
東浦五ヶ村虫供養は、江戸時代以前から森岡、緒川、石浜、生路、藤江の各地区(旧五ヶ村)が輪番で行っています。農事で犠牲になった虫を供養する行事で、念仏とともに巨大な数珠を100回まわす「百万遍」を行います。阿久比、知多・常滑に伝わる虫供養と共に「知多の虫供養行事」として愛知県無形民俗文化財に指定されています。
ひたすら南無阿弥陀仏を唱えて、足の感覚も無の境地に・・・。でも、日頃、無自覚のまま他の生きとし生ける者の犠牲の上に生かされていることを、改めて自覚する良い機会でした。
虫供養の引き継ぎ。次は石浜地区の番。虫供養終了後に、緒川地区から石浜地区への引き継ぎが行われます。
阿弥陀如来の仏画の掛け軸は、左から、藤江、生路、石浜、そして(江戸時代以前から用いられてきた)本尊、緒川、森岡各地区のもの。さらに、百万遍の間の背後に掛けられていたのが羅漢図とのこと。掛け軸の入っていた箱には、古いものでは生路村の文化七年の表書きがあります。
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