セントレアから・・・。鹿児島で乗り換えて・・・。さて、行先はどこでしょう?
愛知県町村会で県内の町村長さんたちと一緒に種子島に行ってきました。
種子島は1市2町からなり、面積444㎢、人口3万2千人。今回、訪問した南種子町には、弥生後期から古墳時代にかけての貝文化で知られる広田遺跡、鉄砲伝来の地、JAXAの種子島宇宙センターなどがあります。さすがに外洋に面した離島だけあって、海は青く美しいです。照葉樹林の丘陵地、サトウキビ畑、水田、マングローブの群落が広がるのどかな南の島です。南種子町役場では、名越修町長をはじめ職員の皆さん方から大変丁寧な対応をいただきました。
すぐ隣には海から聳え立つ屋久島が見えますが、種子島の方は平坦な地形で、全く対照的なところに興味がわきます。屋久島はマグマ由来の花崗岩でできていて、種子島は海底の堆積物が隆起したものらしいです。
屋久島については、以前、家族旅行をしたときの紀行文がこのブログにあります。
広田遺跡は、弥生後期から古墳時代(3世紀~7世紀頃)の集団墓地で、1955年の台風で波に洗われて砂丘が崩れたことがきっかけで発見されました。その後1957年~1959年の発掘調査で、157体分の人骨と,副葬された4万4千点に及ぶ貝製品が見つかりました。サンゴ礁由のカルシウムに富んだ土質であったために人骨や貝殻が腐食されずにそのままの形で残っています。広田遺跡のような貝の装飾文化は日本では他に類例が見られないことから、国の史跡かつ重要文化財の指定を受けています。広田遺跡ミュージアムはロケットの発射場から3km以内に位置するため、打ち上げの際に重要な出土品は持ち出して保管することになっているのだそうです。
H2Aロケットの打ち上げを見る予定だったのですが、打ち上げが一日延期されたために、残念ながら見られずでした。半径3キロ以内は立ち入り禁止なので、打ち上げは遠く離れたところからしか見られませんが、バリバリという爆音が島中に響く様子はその場に居なければ体感できません。
打ち上げ前のロケットの写真は4キロほど離れた高台から撮ったものです。打ち上げの時刻にはすでに種子島を離れて鹿児島空港にいましたが、150キロほど離れた所からロケットの航跡を見ることができました。
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