空気が乾燥するシーズンです。火災にはくれぐれも注意を!
町内で建物火災があり、大変残念なことに1人の方が亡くなりました。高齢の男性が2階の自室で煙にまかれてしまったようです。延焼はありませんでした。
これで、今年の東浦町の火災発生による消防出動は、建物火災9件(前年+1件)、車両火災2件(前年同)、その他火災11件(前年-1件)、合計22件(前年同)となりました。死傷者は、死亡1名、軽傷1名でした。
消防の救助出動件数は、交通事故、建物内事故、水難事故、火災などで、出動25件(前年-9件)のうち、実際に救助活動を行ったのは12件(昨年-1件)で、水難で2名が死亡(うち1件は刈谷市で発生)しています。
町内の救急車の出場は、急病1272件(前年同)、交通事故184件(+41件)、その他423件(+14件)、合計1879件(+55件)でした。
先日、糸魚川で大火があったところです。日本海側では、富山や鳥取など、フェーン現象が原因とされる大火がしばしば発生しています。
フェーン現象というと、夏に山形や旭川などの盆地で記録的な猛暑を起こしたりもします。
フェーン現象とはどのようなものなのでしょうか。
水蒸気を含む空気が山を越えた後に、暖かくて乾いた下降気流となってその付近の気温が上昇する現象のことをフェーン現象と言います。
名前の由来は、スイスのアルプス山中で吹く局地風(Föhn)から来ています。
空気が斜面に沿って山を上昇するときには、断熱膨張(熱の出入りない状態で気体が膨張すると、注射器の先を詰めてピストンを引っ張った時のように内部の気体の温度が下がる過程)によって気温が下がります。この時に空気が湿っていると、空気中の水蒸気が気温低下のために飽和状態となり水滴となって雨(または雪)を降らせます。水蒸気が水滴となるときには凝縮熱(気化熱の逆)を発生するので、その分、気温低下は抑えられます。
その空気が山を越え、今度は山を下降するときには、断熱収縮(熱の出入りない状態で気体が収縮すると、注射器の先を詰めてピストンを押した時のように内部の気体の温度が上がる過程)によって、断熱膨張の時とは逆に気温が上がります。
この一連のプロセスで、湿った空気が、山を上昇する前よりも乾いた高温の空気となって、山を越えた平地に吹き降りることになります。
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