絵本作家 とよた かずひこ さんの講演会
絵本作家の とよた かずひこ さんをお招きして、「ももんちゃんとあそぼう!」と題した講演会を文化センターで開催しました。
講演会では、集まった親子が、トークを交えた とよたさん の読み聞かせを聴きました。
「バルボンさんのおでかけ」は、ワニのバルボンさんが自宅を出て、動物園のワニ舎に出勤するお話しです。バルボンさんの設計図がちゃんとあって、O型、35歳?、独身、マイホームあり・・・みたいにキャラクターが決まっているのだそうです。そのバルボンさんのおうちはドアを開けると中がジャングルのようになっています。保育園に勤めるガールフレンドがいて、結婚することになっているようです。
ももんちゃんという桃のような頭をした性別不詳のスーパー赤ちゃんもいます。ももんちゃんシリーズは全19巻が出版されていて、「ももんちゃん どすこーい」では、ももんちゃんがシコを踏んで、その振動で地球の裏側のサボテンが抜けてしまうという設定です。そんな一見くだらない、ありえないストーリー展開が子どもの気持ちをくすぐるのでしょうね。
とよたさん は、仙台市のご出身です。昔は青森から仙台まで東北本線で10時間くらいかかったそうです。その間に駅弁を売りに来るんだけど・・・と言って、駅弁を買うのに、沼宮内(うまくね~)、金ヶ崎(かねがさき)。小牛田(ここだ~)さあ買おう。みたいなローカルなお話しもあったり、子どもたちと対話をしながら、絵本の読み聞かせをしたりなど、肩の凝らない講演でした。
子どもたちも、1時間半ほどの間、(もちろん、歩き回ったりする子もいましたが、)ずーっと とよたさん の話しに聞き入っていました。
講演が終わってからは、とよたさん のサイン会でした。とよたさん は、参加者が持参したとよたさんの絵本に、ももんちゃん や バルボンさん や 持ち主の似顔絵を1人1人丁寧に描いてくれました。講演の始まる前にサインした分も含めて、すべての希望者にサインをしてくださったので、1時間ほどかかったでしょうか。私も バルボンさん と ももんちゃん が、電車に乗っている絵を色紙に描いてもらいました。
とても、やさしくてあたたかい講演会でした。
東浦町では、新生児の4か月検診と1年6か月健診のときに絵本をお渡しするブックスタート事業を行っています。この機会に、家庭でお子さんに読み聞かせなどをしていただけたらと思います。東浦町としては、絵本を介して、ご家庭と行政との関係を構築し、さらに学齢期から青年期まで、切れ目のない伴走支援につなげたいと考えています。
図書館では、いま、玄関ロビーでとよたかずひこさんの絵本をはじめ、国内外の子どもの絵本を紹介しています。
ほかにも、図書館では、本の帯を使ったひな人形作り、ポップ募集など、いろんな企画を考えています。季節によってはお天気の良い時に公園などで本を読むお外も図書館も行っています。まちじゅうを図書館にしてしまう「ぐるぐる図書館」も進めているところです。これからも、図書館でカフェやコンサートを開くなど、単に本を貸すだけでなく、利用する皆さんが集い、交流し、様々な情報にアクセスできる心地の良い場所を目指していきます。
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