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2017/02/25

介護老人保健施設 相生 開設20周年記念講演会

介護老人保健施設 相生 20周年記念講演会にお招きをいただき、祝辞を述べさせていただきました。

 相生開設20周年おめでとうございます。
 相生の歴史は20年ですが、母体となる社会福祉法人 愛光園の歴史はさらに古く、昭和40年に重い障害を持つ子どもたちのための心身障害児通園施設として始まっています。その後、障害者更生施設や授産施設、グループホームなどを次々に立ち上げ、平成8年に介護老人保健施設 相生の事業を始めておられます。この間、地域の福祉に必要な施設やサービスを積極的に手掛けられ、いままさに、福祉のレベルが高いといわれるこの地域のパイオニアとして最前線を進まれてきたのではと思います。
 愛光園は「クレド」と呼ぶ基本理念をもっていらっしゃいますが、それを拝見すると、誰もが人として尊重され地域の中で自分らしく暮らす、誰もが共に生き、支援者自身も成長していくのだという考えが見て取れます。
 相生では、看護、医学的管理の下での介護や機能訓練、日常生活上のお世話などの介護サービスを提供することで、入所者の能力に応じた日常生活を営むことができるように支援していただいています。また、在宅で介護を受ける方にとっても介護者の負担軽減のための短期入所生活介護や機能向上を目的とした通所リハビリテーションなどのサービスを提供していただいています。高齢者が増え、認知症などの介護が必要な方が増える中で、今後さらに需要が高まるものと予測されます。
 さて、介護保険法の改正を受けて、東浦町も平成29年度から、介護予防・日常生活支援総合事業を始めます。国立長寿医療研究センターと協定を結び「フレイルチェック」を行い、介護予防事業の評価・解析も行っていきます。
 また、認知症カフェや通所型サービスB、また食事をしながら地域住民同士が全年齢で交流できる機能などを有した地域の居場所のモデルケースとして「地域支え合いセンター」の設置、生活支援コーディネーターの役割を兼ねたコミュニティソーシャルワーカーの配置、町内の在宅医療や介護に関わる医療関係者や介護関係者が相互に当事者の医療情報等を「電子@連絡帳」を用いたネットワーク上で共有する事業などを新規に進める予定にしています。
 一人一人が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう地域包括ケアシステムの構築を進めていくうえで、それぞれの福祉のセクターがそれぞれの役割を遂行し、それらが隙間なく連携していくことが、ますます重要になって来ています。今後とも、相生には、東浦の高齢者福祉を引き続きリードしていただき、これからの超高齢化社会を乗り切って聴くパイオニアとしての活躍・発展をご期待申し上げます。

このあと、パネルディスカッションと基調講演で、東浦町も認知症予防等で日頃から大変お世話になっている長寿医療研究センターの遠藤英俊先生、シンクロナイズド・スイミング オリンピックメダリストとしての経験を活かし中部大学で健康科学を担当されている松村亜矢子さん、東浦町高齢者相談支援センターで日々ご活躍いただいている高見靖雄さん、町の福祉関係の会議などに頻繁に出席いただきいつも貴重なご意見をいただいている愛光園の日高啓治さんのお話を聞くことができました。

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この中で、遠藤先生は、以下のようなお話しをされました。
 昔は認知症は予防できないとされていたが、今では一定度予防できることがわかってきた。ダンスで手をつなぐ(よさこいはダメ?)なども効果がある。アミロイドがたまる20年のうちに手を打つことが重要。糖尿病は2倍、高血圧は3倍、認知症にかかりやすくなる。20年前からの予防として、栄養、運動に気を付けること。食物は多種類をバランスよく摂り、偏食をしないこと。大豆、牛乳、野菜、海藻などを積極的に摂る。
 フレイル(虚弱)は65~75歳に出るが、早期に見つければまた元に戻れる。東浦町ではフレイルの全数調査をしようとしている。コグニサイズで認知症を遅らせる。
 認知症が進んで言葉が少なくなると、誤嚥しやすくなる。栄養、運動は大事だが、実は生き甲斐が大事。会話をし、歌を歌い、歩いて、ひとりひとりの努力で明るい未来を創るべき。
 適度な休養(6~8時間の睡眠、30分以内の昼寝)も大切。社会貢献や助け合いが生き甲斐となる。東浦は小回りの利く小さなまち。在宅死は県内でトップクラス。田舎の名残や家族の温かみが残っている。一人暮らしの人は友達をつくろう。健康は自助、それと共助を合わせて、ちょっとしたおせっかいが明るい社会を創る。

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村松さんは、リズムシンクロによる認知症予防について、以下のようなお話しをされました。
 オリンピアンの責任として、いつまでも健康で楽しく長生きするために、自分はシンクロを一生涯の運動としていきたい。
 認知症で要介護になる原因として、運動不足による運動能力低下がある。アルツハイマーの危険因子として身体的不活動がある。コグニサイズが陸の運動とすれば、水中の有酸素運動としてリズムシンクロを健康寿命延伸に向けたプログラムとして推奨している。
水中の浮力は、体重減少による軽い負荷での運動が可能。水の抵抗は、少しの運動で効果を出せる。バランス機能の向上やネガティブ感情の軽減、筋力向上、血圧・脈拍の減少なども期待できる。振付を覚え、音楽に同調し、最後に発表をするなど、記憶力や遣り甲斐にも関連があり、認知機能の一部改善が見られている。

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コメント

国立長寿医療研究センター、スポーツの専門家が話された中で、また日々介護の仕事、職をされている方たちが集まっている場でのお話は内容も十分説得のあるものです。広い公務の中でありながら介護、福祉についても日々理解を深めておられることがよくわかります。「相生」の開始以来からの事業についてしっかり紹介されています。町や地域の介護、福祉の多くの課題を解決するためにも、地元にあってラッキーな国立長寿医療研究センターと地域市町の相互協力で県や国のモデルになってほしいと思います。

投稿: とだ-k | 2017/02/26 16:47

あいち健康の森_健康開発館と国立長寿医療研究センターとの間の連携はどの程度あるのでしょうか。わたしは定年後、在職中の人間ドックの代わりとして2009年から"健康度評価"を受けています。1-2回は外していますが、、、最近3-4年はスタッフの方に勧められて総合コースのアスリートを試しています。体力は少しずつ落ちている感じはありますがどこまで頑張れるのか、体力の落ち具合も確認したいなと思って毎年4-5月に定期的に受けています。"健康度評価"のデータの追跡を国立長寿医療研究センターで拾い上げてもらえないかなと以前から思っています。

投稿: とだ-k | 2017/02/27 11:31

とだ-k様
福祉は福祉の現場をなぶったことがないだけに苦手意識がありますが、皆さんがいろんな場に引っ張り出してくださるので、多少は感覚が身についてきたのかもしれません。
あいち健康の森の近隣には、長寿研や小児医療センターがありますが、これまでタイトな連携ができていたわけではないと思います。これからは県のオレンジタウン構想などでも、健康の森と長寿研とが共同で認知症予防などに取り組んでいくことを指向しています。
東浦町も長寿研と協定を結んで、高齢化に伴うフレイル(虚弱)の問題に取り組んでいくことにしています。

投稿: 神谷明彦 | 2017/03/02 02:29

県は、あいち健康の森のコスト縮減策として、プールの廃止を考えているようですが、これは健康の森の機能からして由々しき事態だと思います。

投稿: 神谷明彦 | 2017/03/03 12:23

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