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2017/02/17

商工会 商業ゼミナール「あきんど塾」に参加して

地元事業者の廃業が目立っています。歩いて暮らせるまち、賑わいのあるまちを持続していくには、地元の商店や事業者の存続は欠かせません。まちとしても事業承継は関心事です。ちょうど商工会が「これからの5年をつくるマーケティング&事業承継セミナー」と題してあきんど塾を開催したので聴きに行きました。

講師は、ジャイロ総合コンサルティング㈱ 取締役会長の大木ヒロシさん。
以下は講師の語録。

日本に中小企業は約380万社あるが、その経営者の5人に1人が70歳代になる。実年齢より若くなっているというが、意欲、体力は着実に落ちていく。6割が事業承継のことを考えていない。中小企業の7割が雇用を支えているというが、事業承継ができないと5年で百万社がなくなる。時間をかけて承継しないと無理。いきなりの社長指名はほとんど失敗している。一企業の問題ではなく、事業承継は社会的に重要なことだ。

企業はGoing concern。半永久的に継続していくことが企業の社会的責任だ。世界で最も長寿企業が多いのは日本。日本では創業以来200年以上続いている企業が3000社、中国は9社、台湾7社、インド3者。ドイツでは800社、オランダ200社、アメリカは14社。

事業承継は発展を伴うべきだ。社長を社員に譲って会長になったら、会社を客観的に俯瞰できるようになった。自分の時間ができて仕事を楽しめるようになったし、よく眠れる、少し若くなった気がする。

事業を受け取ることの意味は、信用を育てていくこと。財産は使って終わり。重要なのは、企業理念や儲かる仕組みや信用だ。
事業承継は、譲る者と譲られる者が思いを共にして、会社の業績を上げ、互いの幸せを実現すること。すなわち経営革新だ。

人生で一番苦しい期間は振り返ってみるといちばん楽しい。苦労はできるときにすべき。強いられた苦労は苦役だが、好きなら楽しい。外発的な動機は長持ちしないので内発的な動機が大切。

事業承継には3年~5年が必要なので、会社の強みと弱み、会社を取り巻く外部環境変化の中でのピンチとチャンスについて、後継者と2人(時には親子)でじっくり話し合い、何回もノートを書き直して共通認識をつくることがイノベーションにつながる。

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