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2017/02/09

国民健康保険運営協議会を開催しました

平成28年度第2回国民健康保険運営協議会を開催しました。これは国民健康保険の運営について被保険者や医師・歯科医師などから意見を聴取する会議です。冒頭、久米賢治会長があいさつの中で、(国保とは直接関係ありませんが)バイオレットライトが近視を抑制する効果があるとの話題を紹介されていました。

この日の議題は、平成29年度国民健康保険事業特別会計予算案の報告と、糖尿病重症化予防プログラムについての説明でした。

国民健康保険事業特別会計は、平成23年当時、毎年赤字が増大し、赤字穴埋めのために一般会計から法定外繰入を増やさねばならない状態が続いており、平成23年度の一般会計からの法定外繰入は2億3千万円にも上りました。平成24年の国民健康保険運営協議会で国民健康保険税の引き上げの答申をいただき、平成25年度から国民健康保険税を引き上げました。その後、2度ほど課税限度額の引き上げも行いました。この間、ありがたいことに国民健康保険税の滞納も減り、収納率が高まってきています。保険税収が増えることにより国民健康保険事業特別会計の収支は改善し、一般会計からの法定外繰入は5千万円(平成27年度)に縮減しています。
一方、この間の一人当たり医療費は増加傾向で、これを放置しておくと再び国民健康保険事業の財政悪化を招きます。医療費を増大させる要因としては、1人あたり年に1千万円かかると言われる人工透析など糖尿病性腎症の重症化が挙げられます。そこで、重症化リスクの高い方に受診勧奨と保健指導を行い、治療へとつなげることで人工透析等への移行を防止する糖尿病性腎症重症化予防プログラム平成28年度から10年間継続することにしました。

具体的には、特定健診の血液検査でヘモグロビンA1cが6.5%以上で尿蛋白が検出される方に受診勧奨と保健指導を行います。重症化を防ぐには日頃から食べ過ぎを控え適度な運動をすることが大切ですが、それには強い意志が必要になります。

   
   法定外繰入(千円)  保険税収納率  1人当たり医療費(円)
平成22年度      222,174       90.9%         284,461
平成23年度      230,470       91.8%         290,950
平成24年度      161,600       92.9%         300,200
平成25年度      165,306       93.6%         322,212
平成26年度        69,000       93.3%         313,632
平成27年度        50,000       93.5%         329,095

 

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