平成29年度始め式でお話ししたこと
年度初めの出勤日。朝から、介護保険などの広域行政と県への派遣職員への辞令交付、係長以上の異動・昇任職員への辞令交付、新規採用職員への辞令交付と続いて、年度始め式を行いました。年度始め式では新年度の始まりにあたり、次ようなことをお話ししました。
私は皆さんに、以下のことを機会ある毎に言ってきた。
・ 常に“なぜだろう”と考えて、前例や常識を疑うこと。漫然と仕事をしないこと。
・ 必ず評価して改善をする(PDCAサイクルを回す)こと。これも“なぜ”が必要になる。
・ 常に勉強、情報収集をして、アイディアのヒントにすること。パクれるものはうまく消化してパクれ。
・ いまどき単一の係や課で解決する政策課題は少ない。タテ割りを排して常にヨコと情報交換すること。
・ 主権者・納税者・当事者である住民の中へ飛び込んで行って、苦楽を共にし、役場のファンを増やすこと。
今日は、これとは別に新しい話しをしたい。
若者の知恵を活かすこと。若者こそ町の資源だ。若者を体よく利用することではない。若者が活躍できるチャンスを、若者と対等の関係をつくろう。
よく「若者の健全育成」というが、何をもって健全なのか、それは、年配者の尺度の押しつけではないか。若者が主役として、能力を発揮できる環境、社会に影響を与えるプロセスをつくることが必要ではないのか。
総合計画でこの先20年間の計画を立てるというが、20年先には働き盛りの世代は高齢者になるし、高齢者は生きていないかもしれない。20歳前後の若者が計画を立てないと、20年後に働き盛りの世代としてその結果を享受できなくなってしまう。また、子ども施策の多くは、親を対象にしても若者を対象としていないのではないか。若者を当事者として若者の意見を聴くことが求められている。
役場(職場)の中でも同じことが言える。若者が意見を言って、積極的に活躍できる環境をつくろう。
最後にもう一言。新年度から景観条例が施行になった。昼休み等に外出するとき、業務で外出する時などにゴミが落ちているのを見つけたら、必ず拾って帰るようにしよう。この繰り返しがまちを美しくしていくはずだ。
以上、またこの一年、東浦町役場の職員が心を合わせて、良い仕事をして、良いまちをつくっていこう。
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いまNHK_Eテレで「欲望の経済史」という、自分がもっていた知識にあらためて目を開かせてくれるすばらしい短い番組がシリーズで放映されています。ドイツの経済学者が担当していた前作がすばらしく、つづいて録画して見ています。いまの番組では野口悠紀雄さんに新人の経済学者が日本の過去を尋ねる構成になっています。直近の番組では田中角栄が大蔵大臣のときに大蔵省に入省した野口さんら20人の新人に対して大臣が一人づつ名前を言って握手をしていた。お付きのものに聞くわけでもなく、メモを見るでもなく、新人一人一人に名前を言って握手した。ということに感動したというエピソードを話されました。そして職場で上司に意見を言っても埒があかないときは直接私(角栄)に言ってきてくれと。この対応で新人全員が田中角栄に引きつけられてしまったということでした。この話を聞いて歌手の"美空ひばり"の人としての能力、才能の裏話をどなたかが話していたエピソードを思い出しました。歌唱力がすぐれていたのは周知の事実ですが、ラジオやTVでの番組出演の際は事前に放送局のディレクター等から指示された終りの時間に分単位でピタッと終わっていた。いつもそうだったから番組ディレクターは"美空ひばり"の出演にはいつも安心していたということでした。秀れたかくれた得意技もあわせて人を引きつけているのですね。
投稿: とだ-k | 2018/03/05 10:45
補足です。田中角栄大蔵大臣のエピソードの番組は正確には「欲望の経済史 日本戦後編第3回1970s」です。それと"美空ひばり"が番組のはじめにあらかじめ指示された時間にピッタリ終わらせていた件について。録画技術がいまほど確立していなくて生放送が当たり前の時代に"ピタッと"終わらせていたというエピソードです。
投稿: とだ-k | 2018/03/05 16:48
とだ-k様
田中角栄の話しは以前何かで聞いたことがあります、記憶力が良くて(もちろん覚える意欲と努力があったのでしょう)、人の名前だけでなく、予算などこと細かに覚えていて官僚が舌を巻いたとも聞きました。
千葉のハマコウさんは、わざわざ白いズボンを履いていって、田んぼに飛び込んで行って農家の人と握手をしたとか。
投稿: 神谷明彦 | 2018/03/19 01:57