歴史講座「東浦のまちの移り変わり・農業から商工業へ」を開催。企画展「東浦の産業と発展」は明日まで。
歴史講座「東浦のまちの移り変わり・農業から商工業へ」が、うのはな館(郷土資料館)で開催されました。講師は、日本福祉大学教授 曲田浩和さん。先生の研究テーマは、江戸時代以降の知多半島を中心とした伊勢湾地域の産業、流通の研究。特に醸造業、木綿業と、原料、製品の輸送の担い手としての海運に関心がおありだそうです。
1800年代に尾張藩の官吏が領地を調査して巡った尾張徇行記によれば、村木村も緒川村も石浜村も藤江村も「収穫高に応じて人口は多く、十分に田は足りている」とある一方、生路村のみ「人口は多く耕田が不足、小百姓ばかり」の旨が記述されています。私の想像に過ぎませんが、だからこそ生路で新たに繊維産業が興ったのかもしれません。
知多半島の3大産品は、焼物、醸造品、木綿で、主に江戸へ出荷されていました。ただし、良港に恵まれていない東浦では、酒などは刈谷方面に市場を求めていたそうです。
昭和44年の知多半島の繊維工業を市町別にみると、工場数では半田市が、織機台数では東浦町が最多でした。
うのはな館春の企画展「東浦の産業と発展 ~戦後昭和を中心に~」は、明日28日(日曜日)17時までです。
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