シェア金沢、氷見市役所を見学
知多郡町村会(5町の町長研修)で、まざって暮らすまちづくり「シェア金沢」に行ってきました。
シェア金沢は、高齢者、大学生、障がいのある人が1万1千坪の敷地の中に一緒に住み、互いに助け合って生きていくコミュニティを形成している「コンパクトな街」。社会福祉法人佛子園が平成26年に総工費17億円(うち4.5億円は国の助成金、残りは20年で返済)をかけて開設しました。この街には高齢者の住まい、障がいのある子どもたちの入所施設、子育て相談所、学生向け住宅のほか、近隣住民も利用できる温泉施設、レストラン、売店、カフェ&バー、キッチンスタジオ、ボディケアサロン、コインランドリー、フットサル場、アルパカ牧場、ドッグランなどがあり、地域とも連携した多世代複合交流の場となっています。アトリエ付きの学生住宅もあり、金沢大学や美大の学生がシェア金沢内でのボランティアを条件に低料金で入居しています。近所には小学校があり、ちょうど子どもたちがフットサル場を利用しに来ていました。
話題の氷見市役所ですが、初めて見て来ました。これまで行こう行こうと思っているうちに年月が経ってしまいました。この4月に市長さんも交代しています。バックに見えるのは、県立高校の体育館をリノベーションしてつくった新庁舎。総床面積は約7千㎡、建設事業費は約19.4億円(工事請負費約16億円、用地費3億円)です。
2棟ある旧体育館(もともと2階建て)は広々と見通しも良く、レイアウトの自由度も高そうでした。
旧第一体育館の2階部分は空調の関係で、東京ドームに使われているようなテント地で天井を下げてあります。壁には(御存じのとおり)白板が多用され、デザイン的にはシンプル&オープンです。市長室はガラス張り、幹部会議は壁のない会議室で行うのだそうです。
1階はお客様対応でカウンター席(広い廊下状の両側がほとんど対面席)がずっと並んでいます。体育館ということでオフィス向きの採光ではなく、以前天井からぶら下がっていた体育館の照明を壁上面からナナメに間接照明的に使っています。強いて言うなら職場が暗いというのがデメリットのようで、デスクに電気スタンドが付いているところもありました。
旧第二体育館の2階部分には、高い天井部分に隙間を残して議場をすっぽり入れ込んであります。
校舎は壊してほとんどが駐車場に。一部残っている校舎(鉄筋3階建てエレベータなし)は、体育館部分と連結工事をして、教室をそのまま会議室に転用。こちらは学校のままの造りでした。
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