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2017/11/09

8月末にアップした、山形市職員 後藤好邦さん の講演 を若干編集し直して再度アップしました。

8月の中旬、マジキラ特別企画第2弾 なぜ、ネットワークが必要か? ~“つながり”によるまちづくり~ という、講演会に参加したときのレポートです。

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「マジキラ」とは、北名古屋市自主研「マジメにキラクに話す会」が主催する職員有志の勉強会です。
東北まちづくりオフサイトミーティングを立ち上げた山形市職員の後藤好邦さんの講演を聴きました。公務員が役所から飛び出して、地域住民とつながる、他の市町村職員とつながる、民間企業の人とつながることの大切さを熱く語りました。
後藤さんは、仕事が大好きで、どんどん前向きに成果を出す、いわゆるスーパー公務員と呼ばれる一人です。主催者の深見さんが車で山形まで行って講演を頼んだのだそうです。

会場は、あちこちの勉強会で見かけたような県内自治体の職員で一杯。ヨコが閉塞したタテ社会に閉じこもりがちな公務員の殻を破って、自分もスーパーになろうとまで考えているかは別として、みんなでつながろうとしている強い思いを感じました。自治大学校の長期研修に行くと全国の公務員と強いパイプができると言いますが、そんな与えられたパイプを待つ前に、自分でこういう機会を積極的につくれば良いと思います。

後藤さん曰く、「公共に官(公務員)と民(地域住民)の両方の立場から関わる事が出来るのは公務員だけ。おまけに公務員が地域に出ていくと(怪しがられずに)歓迎してもらえる。」のだそうです。かかわること、つながることが好きな人にとってこんな幸せな仕事はないかも。

後藤さんは、なぜか中日ファン。中日が好きになると巨人が嫌いになるそうです。これは地元中日ファンに受けました。
今回は休暇を利用して、車で家族と一緒にレゴランドを見に来たのだそうです。それでも、この日は一日蒲郡で講義、夜は懇親会で、家族サービスも儘ならなさそう。
(昔は冬は蔵王にシーズン30日ほどモーグルをやりに行っていたのが、いまは好きで地域に出ることが増えたそうです。)

以下は、後藤さんの講演のメモ。

 
趣味は、酒づくり活動とネットワークづくり。47都道府県全部に飲み友達をつくるのが夢で、達成したので次は1741市町村全部につくる。

県庁所在地同士が隣り合っているのは、大津市と京都市、福岡市と佐賀市、そして山形市と仙台市の3つ。山形市長の公約は仙台市と密接な連携を築くことだ。

地域活動を自分は「知域活動」と呼んでいる。業務とは別のプライベートな活動で、地域の酒造りなどをしている。
よく、住民の声を聴くために公務員は地域に飛び出すべきというが、なかなか簡単にできることではない。
自分は、「知域」とは、知識を吸収する場、地域住民の想いを知る場、互いに知り合う場と考えている。

なぜ公務員が地域に飛び出すようになったかと言えば、それが地方分権の流れやバブル崩壊、人口減少などで、行政の運営スタイルが変わったからだ。
官官接待、カラ出張、慰労旅行の世界から、コスト対効果やコンプライアンスが問われる世界になった。前例主義から善例主義に変わった。
善例を知ろうとすれば、地域や他自治体や他業種を知る必要がある。

う思うようになって、東京財団の週末学校に応募した。住民自治で有名なオレゴン州ポートランドへタダで行けるという軽い気持ちもあった。週末学校では福嶋浩彦 前我孫子市長から「国の通達どおりではなく、自分で考える」という言葉を聞いた。自分も、開発許可の部署にいたとき、法律(たとえば都市計画法)の考え方は必ずしも正しくないと思った。法の番人ではなく、上手に解釈のできる法の職人にならなければならない。そのためには今の状況を知ることができるネットワークが必要だ。

公務員になってよかったことは、
妻と結婚できたこと、(配置転換で)いろいろな仕事ができること、地域に飛び出しやすいこと。

知域活動として、(自分の住んでいる地域とは違うが)西山形で地域の人たちと板倉門傳という酒を造っている。これは、地域が一口1万円で会員を募り、自分たちでつくった米で男山酒造に酒を造ってもらい、4合瓶8本を会員に還元する活動。約800口を男山7割、地域の酒販組合1割、地域2割で分配する仕組み。
最初に参加した時に印象に残っていることは、「休みの日まで参加してくれてうれしい」と言われたことだ。これが銀行員だったら営業に来たかと疑われる。だから、公務員は地域に飛び出しやすい。飛び出すだけで感謝される。他市町村の人も連れてくると地域に自信がつく。

市民こそ公の担い手で、まちづくりの主役だ。公務員の魅力は、官民双方で公に資する人材になれることだ。公=官+民で、仕事とプライベートの両方で公に関わることができる。たとえば観光係の仕事がしたいと思って役所に入って他部署になってしまった場合、プライベートで学生や観光関係者と関わればよい。これからは、協働どころか総動の時代だ。

後輩たちには外とつながる場をつくりたい。中のつながりも。
自分も、入庁10年は外とのつながりなしだった。11年目に関西学院大学の石原俊彦教授が外部評価委員長になったご縁で、年1~2回の財政のセミナーへ行くようになった。(人見知りで、そういう所へ一人で行くのは好きじゃなかったが、先輩が行って来いというので)
そこで、集まる職員のレベルの高さに自信喪失したが、周りが教えてくれたし、自分の知らない知識を吸収する場だと思い直した。KGPMからネットワークの大切さを感じた。

ネットワークがあれば、ふりかえりができる、仲間ができる、モチベーションが向上する。
大阪は遠いけど仙台なら仲間が集まれる。東北にネットワークをつくろうと思った。

の想いがきっかけになってできた、東北まちづくりオフサイトミーティング(東北OM)は、人材育成を目指す自己研鑽のネットワークだ。キーワードは「敷居は低く、されど志は高く」だ。基本コンセプトは、楽しみながら、意識・知識・モチベーションを高めること。
活動は、外部講師を招いた勉強会、メンバーが講師を務めるミニ勉強会、交流会、MLやSNSやHPなどITを使った情報交換、被災地とのつながりを持ち続けることなど。
東北OMはゆるいつながりの場で、参加者一人一人が生み出す価値が大切と考えている。
やってみて、行動することの大切さを強く感じた。百聞は一見に如かずというが、まさに、百見は一験に如かずだ。
この東北OMの始まりは、3人の仲間が仙台で勉強会をやり出して、12人が焼肉屋に集まり28人のネットワークを立ち上げ、いまでは850人のネットワークを築くまでになった。想いを共有できる少人数の仲間をつくり、身近な目標を掲げて小さな一歩を踏み出すことが大事だ。小さなことを始める勇気と、始めたことを大河にする根気が必要だ。

この共感を発信し続けるのはつらい。
続けるには、ワーク・ライフ・コミュニティ バランスが必要だ。家庭と職場で浮かないこと。コミュニティを優先させないこと。ネットワークで得たものを家庭や仕事に活かすことも大切だ。(たとえば今回は家族旅行を兼ねて講演に来た。)

氷見の本川前市長は「成長時代はタイム イズ マネーだが、成熟時代はタイミング イズ マネーだ。」と言っている。
牧之原の石原市長は「対話を通じて住民に納得してもらう。納得して諦めてもらう。」と言っている。

我々は、勉強会交流会などで、優秀なフォロワーがいること、身近で刺激的・感動的なこと、誰もが主役になれる仕掛けづくり、それぞれのスタンスに合わせて参加できることを重視している。そして、得たものを地域づくり組織作りに活かせることだ。

ストロングポイントは、50代の先輩の存在。

 北川秀人さん曰く。「自治体職員の仕事は、
・最初の10年は、正確な事務を身に着ける
・次の10年は、人材(後輩と地域)の育成
・その次の10年は、未来に備える仕組みづくり
・最後の10年は、後輩たちの全力支援」だそうだ。

自分にはない能力を持った友達をつくることで、可能性が広がる。ネットワークで自分の強みと弱みを知る。そして、自分の弱みを補う人を見つける。
大きなネットワークだと、どうしてもインプット中心になるが、小さなネットワークだとコラボがしやすく、アウトプットも期待できる。
全国につながる活動をしてきたが、例えば山形OMなど小さい範囲のネットワークづくりにも取り組んでいきたい。

自治体職員が、互いに違いを認め合い、尊重し合う。学べるところをTTP(徹底的にパクる)していけばよい。

 
 東北OM HP
 http://t-o-m.cafe.coocan.jp/

 東北OM FB
 https://www.facebook.com/TOHOKU.OM/

 後藤好邦さんについて
 http://www.holg.jp/interview/yoshikunigoto1/
 https://www.jiam.jp/melmaga/bunken/newcontents124.html
 http://pras.wp-x.jp/?p=1445

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コメント

役職、肩書を離れて手弁当で(補助金なんぞなしで)活動される方々、、、報い多かれと願います。
公務員、飛び出し地域担う 2017/11/8 日本経済新聞夕刊
 全国に約90万人いる一般行政部門の地方公務員。最近は自らが地域活動の担い手となり、地域に飛び出す動きが広がっている。自治体内の担当部署の仕事の枠を超えた取り組みだ。自分のスキルを生かすボランティア活動「プロボノ」の公務員版ともいえる。
 「地域に飛び出す公務員」
 地域活動の担い手となる公務員の生き方をこう表現し、実践を呼び掛けてきたのが、元総務官僚で一般財団法人地域活性化センターの椎川忍理事長(63)だ。二十数年前、島根県で県の総務部長として勤務した際、規模の小さな自治体の職員が仕事と地域活動を両立している姿を見て「公務員である前に地域住民だ」との思いを強くした。
 総務省時代の2008年には全国の公務員が情報交換するメーリングリストの運用を開始。今も約2500人が登録する。11年には旧知の首長の賛同を得て、地域に飛び出す公務員を応援する首長連合の設立にも結びつけた。そんな地域に飛び出す公務員として注目を集めるひとりが、長野県塩尻市地方創生推進課の山田崇さん(42)だ。12年春、地元商店街の空き店舗を同僚と借り上げ「空き家プロジェクトanoda(なのだ)」を始めた。複合公共施設の運営担当だったが、職員の勉強会で空き店舗がテーマになり「地域の課題を現場で実感しなければ」と思い立ったのがきっかけだ。市役所は計画に基づいて事業を実施するなど時間をかけるが、nanodaの主義は「まずはやってみる」。
 出勤前に現地で朝食をとる「朝食なのだ」、別の空き店舗を掃除しながら所有者に店を閉めた理由や思いを聞き取る「空き家をお掃除なのだ」などを仕掛けた。空き店舗を起点とした地域活性化に興味を抱いた商店主や大学生、社会人が集うようになり、商店街には9人が移り住んだ。最近は年100回以上講演する山田さん。「各自治体に1人、地域に飛び出す公務員がいれば地域が変わるきっかけになる」と呼び掛ける。
 静岡県三島市から地域活性化センター総務企画部に出向中の小嶋敦夫さん(47)は「映画づくりで地域の未来を担う人材をつくる」仕掛け人だ。NPO法人みしまびとの中核メンバーとして、14~16年に映画「惑う After the Rain」の制作に関わった。当初は市の健康づくり課に勤務。仕事の傍ら、プロの撮影スタッフの要望に応じ撮影場所を調整したり、ボランティアがロケ弁当を延べ3000食以上用意したりした。
 制作費のうち約5000万円を賄った寄付集めにも奔走。16年には米国の映画祭でグランプリも受賞し「(地域に誇りを抱く)シビックプライドを培う役割を果たせた」と胸を張る。NPO法人で生まれた連携が、市立幼稚園の跡地を再生する進行中の事業にもつながっているという。
 もっと身近な活動を通じて地域に飛び出す公務員もいる。宮崎市商業労政課の池袋耕人さん(37)は15年、ごみ拾いするグループ「宮崎ベースキャンプ」を立ち上げた。毎月2回、街中を清掃するのが主な活動だ。清掃しながら「公園のベンチが汚れている」「あの店が空き店舗になった」など地域課題を洗い出し、解決方法を話し合う。活動の様子をSNS(交流サイト)で発信するうちに地元の高校生や民間人が加わり、10~30人が毎回ごみ拾いに汗を流す。
 ごみ拾いがきっかけとなり、毎月1回の絵本の読み聞かせ会や高校生らに働く意義を考えてもらう「ジョブカフェ」、市内の起業家と共催で夢を語り合う大会も開いた。
 奈良県生駒市こどもサポートセンターに勤務する明石友貴さん(40)は趣味の読書が高じて、お気に入りの本の魅力を語る書評合戦「ビブリオバトル」の開催に関わる。13年に発足した「生駒ビブリオ倶楽部(くらぶ)」のメンバーとして活動し、毎月1回、市図書館で開催。15年には全国大会も開いた。市職員の経験を生かし、会場となる市図書館などとのつなぎ役となり、市が取り組む「本のまち」の推進に一役買っている。
(森川直樹)

投稿: とだ-k | 2017/11/09 22:21

とだ-k様
塩尻の山田さんは、以前、講演会で(時間がなくて)少しだけお話しを聞いたことがあります。いわゆる若手のスーパー公務員です。この近くで若手というと、岡崎の「ここやる」の晝田さんなどががんばっていると思います。東浦の若手と一緒に遊びに行ったことがあります。
http://kamiya-a.cocolog-nifty.com/turezure/2016/05/post-9af2.html

知る人ぞ知る輝いている公務員、あるいはがんばっている公務員は、あちこちにいます。来年の話しになりますが、ローマ法王に地元の米を食べさせた男として、TVドラマ「ナポレオンの村」のモデルにもなった元羽咋市職員 高野誠鮮さんが東浦に講演に来てくださることになっています。詳しいことは、また後程お知らせします。

投稿: 神谷明彦 | 2017/12/03 21:56

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