天白遺跡見学会
1月13日に、天白遺跡の見学会を開催しました。たくさんの見学者が集まり、古い歴史を語る遺跡発掘への関心の強さを感じました。河合県会議員、伊藤衆議院議員も興味津々で見学されていました。伊藤衆議院議員は「今、1800年前の地面の上に立ってるんですね。」と興奮気味のようすでした。
天白遺跡も海岸段丘の上にありますが、ここから少し南に行ったところのやはり段丘面上にある入海貝塚では7000年前の縄文時代の生活の跡が見つかっています。天白遺跡では、主に弥生時代中期(1世紀)、弥生時代後期から古墳時代前期(2世紀~4世紀前半)、古墳時代中期~後期(5世紀~6世紀)、鎌倉時代(12世紀~13世紀)の幅広い時代の暮らしのあとが残されています。ここでは、多くの土器や矢尻のような石器と竪穴式住居の跡(柱の穴や煮炊きの跡)が見つかりました。ほかにも、人骨が一体、勾玉が一つ出土しています。昔から人が住んでいたようです。建物の跡は70軒ほどで、かなり大規模な集落です。現在周囲に建っている民家やお寺の下にも遺跡が埋まっているかもしれません。
「これだけの集落があるのに墓が見つかっていないのは、昔の墓の上にお寺を建てたのではないだろうか?」と面白い想像(仮説?)を巡らす人もいました。
この地区は住宅地に囲まれた農地で、以前にも簡易な調査をしたことがあり、遺跡が埋まっていることが知られていました。その後、土地区画整理事業(宅地造成)の計画が持ち上がり、区画整理組合の地権者による原因者負担で遺跡の発掘調査が行われてきました。
発掘作業はほぼ終了し、記録に残して、発掘跡には土が被せられます。これから区画整理のための造成が始まると、遺跡の大部分は削り取られることになります。
ドローンで空撮した天白遺跡です。土地区画整理予定地のほぼ全体から出土しています。知多半島では最大規模の遺跡だそうです。
上の写真の発掘された部分は現在土で覆われ、下方の未発掘の部分が今回発掘した部分です。
下の写真は、今回発掘した部分を拡大したものです。
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