オレゴン州ポートランド研修の詳細な報告です。
昨年8月末にアメリカ合衆国オレゴン州ポートランド市に行ってきました。
ポートランド市は、アメリカ西海岸、ワシントン州とカリフォルニア州に挟まれたオレゴン州で一番大きな街です。コロンビア川の支流、ウィラメット川に面した人口約65万人、都市圏人口約175万人の都市です。
ポートランドは、ダウンタウンを半日ほど歩くとおよその感覚はつかめるくらいのコンパクトで美しい街。自分の知ってる街で例えて言うと、ちょうど仙台を一回り小さくしたような感じ?でしょうか。夏はとても凌ぎやすいです。リベラルな雰囲気で生活もしやすいということで、人がどんどん移住してきて、その結果、地価が上がりホームレスも増えているのが目下の悩みのようです。
現地では、ポートランド州立大学(PSU)のパブリックサービス研究・実践センター(CPS)の研修プログラムに参加しました。この5日間ビッシリの研修プログラムは、コミュニティづくり、建築資材の再利用、公共交通、地域のビジネス活性化など、さまざまな分野の市民活動と行政のコラボについて現地のフィールドワークとディスカッションを盛り込んだもので、とても充実していました。
このオレゴン州ポートランド研修の詳細について、レポートを書きましたので是非ご覧になってください。写真が多くて全部で50ページ近くあります。以下の画像をクリックすると「オレゴン州ポートランド研修レポート(PDF:7.1MB)」をダウンロードできます。容量の関係で少々時間を要しますが、ご容赦ください。
以前このブログでは、「ポートランド・メイカーズ ~クリエイティブコミュニティのつくり方」の著者、山崎満広さんのトークイベントのレポートで、ポートランドのことを紹介しています。合わせてご覧くだされば幸いです。
最後に、PSUの研修の企画・運営スタッフの皆さん、一緒に研修を受けた参加者の皆さん、予算を割いて我々をポートランドに送ってくださった議会の皆さん、住民の皆さんに深く感謝を申し上げます。
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コメント
研修レポートを2017/12/15のプログで承知して東浦町のホームページからダウンロードして読んでいました。感想のことばがまとまりませんでした。研修概略は日程表でわかります。またポートランド市の生活のしやすさはネットでも多くの人が紹介しています。"全米住みたい街No1オレゴン州ポートランド"ということです。研修レポートではそれがよくわかります。upされている写真も楽しいです。
>また、 また、 ポートランドでは地域自治組織がしっかりしていて住民の参加を得て意見徹底的に聴 きながらまちづくりを進めているのは有名だ。
なぜこのような町になったかは町を変えようとするある市長さんに共感する人たちや市のスタッフの構想力とそれに協力する市民のつきあい方による現在進行形の形ではないでしようか。気になった場所についてどんな施策がされてきたのか、その場所は現在どのような施策がされているのか。どのような活動によって目の前の形になっているのか。市民の活動のわかるお話がおだい市のセミナーで欲しかった感想を持っています。1時間では短いですが、、、
投稿: とだ-k | 2018/01/07 14:57
さきのコメント、言葉づかいに失礼がありました。
1.ネットでポートランドのことがわかる」というコメントは失礼千万でした。現場に立ち会うことでしかわからないことは多々あります。国内での講師のセミナー等を調べていて、また大阪にも勤務時間外の夕方に講演に参加されて聞いているにもかかわらず、だからポートランドにいかれた。2."気になった場所"--->研修で案内されてご自身が"気になった""気に入った"場所、設備等」と訂正させていただきます。
投稿: とだ-k | 2018/01/08 10:47
「ポートランド日本庭園 カルチュラル・ヴィレッジ(文化会館)」の再整備(2017年)隈研吾さんの下記記事がありました。
米国にふさわしい「和」のデザインを探る、隈研吾氏
2018/01/11日経アーキテクチュア
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldcolumn/15/00045/010600008/
隈研吾氏は、国内だけでなく海外でも活動エリアを拡大している。これまでアジアや欧州を中心としていたが、米国ポートランドの日本庭園施設を皮切りに、ダラスではロレックスの本社も手掛けている。現地では「和」のデザインを期待されており、どうすれば現代の日本らしさを表現できるかを探っている。
――海外では、米国で「ポートランド日本庭園 カルチュラル・ヴィレッジ(文化会館)」の再整備(2017年)を担当されました。
僕自身、米国で初めてとなる公共建築です
日本庭園なので、発注者には「和」のテイストへの期待があったと思います。ポートランドでそれに普通に応えてしまうと、キッチュなまがい物の感じが出てしまう。そこで、どこまで抽象的にそぎ落としていくか。「和」の感じを、どういう形ならば海外で建築として現代のものとして創造できるか。その微妙なバランスを探りました。
結局、緑の屋根にたどり着くわけです。米国人はそもそも見慣れていないので、「日本風でいいですね」という反応でしたが、むしろ日本人の方が「えっ?」という反応でした。日本風の雁行平面に二段屋根を架け、それに緑化を組み合わせることに驚いた人が多かったようです。
技術的には小松精練の「グリーンビズ」という製品を屋根に使っています。厚さ3cmのポーラス(多孔質)な軽い緑化板で、土なしで植物を植えることができます。その技術があるから、あの屋根が実現できた。現代でなければできないものです。 ----略----
投稿: とだ-k | 2018/01/11 21:54
とだ-k様
今、建築のビッグネームが手掛けるような仕事は、(日本にはエキサイティングな仕事がないのかどうかが存じませんが)安藤忠雄氏しかり、伊東豊雄氏しかり、ほとんどと言ってよいほど、かなりの部分が海外の仕事だと聞いたことがあります。
私のポートランドのレポートの中に、たまたま隈研吾氏の名前が出てきます。
ひょんなご縁で、シェフ・ナオコさんのお店の改装を隈研吾氏が引き受けてくれたというくだりです。氏は天井に簾をあしらって、店内に和の空間を創り出したそうです。
ちょうどそのころ、ポートランドでお仕事をされていたのかもしれません。
投稿: 神谷明彦 | 2018/01/28 23:04
3/10今晩22:00からのNHK BS1「経済フロントライン」で"ナイキを支えた日本企業"が放送されるようです。1時間番組の一部だと思いますが。
投稿: とだ-k | 2018/03/10 08:51
とだ-k様
お知らせありがとうございました。残念ながら見ることができませんでした。
もし録画でもあれば、お貸しいただけると幸甚です。
投稿: 神谷明彦 | 2018/03/19 02:39