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2018/04/02

平成30年度が始まりました。

きょうは年度初めの出勤日。朝から、介護保険などの広域行政と県への派遣職員への辞令交付、係長以上の異動・昇任職員への辞令交付、新規採用職員への辞令交付と続いて、年度始め式を行いました。年度始め式では新年度の始まりにあたり、次ようなことをお話ししました。

4月から新年度に入った。
これまで、毎年、たくさんの新規事業を立ち上げてきた。それに伴って仕事も増えてきたと思う。

平成30年度予算には町独自の新規事業はあまり含まれていない。少し落ち着いて仕事をして、これまでやってきた事業に磨きをかけて質を向上させることを心掛けたい。
事業の内容とやり方を整理して仕事の効率を上げよう。その間に来年度に向けてのアイディアを蓄えよう。

人事面では、今年は異動が少なめになった。異動が多いと引継ぎや慣れるまでの期間など、ロスが増える。また専門性が育たない。住民参加や協働などで住民のレベルも上がってくる。公務員には専門分野の深さと幅がますます求められる。

皆さん全員の自己申告書を読んだ。昨年よりも、質・量ともに内容が充実し、はっきりと書いてあった。異動は、すべてではないが、従来よりは皆さんの希望に沿うようになったと思う。
読んでいて感じたのは、やりがいを持って仕事をしている人が多いということ。半面、忙しいと感じている人が多い。

では、仕事の能率を上げるために、何を改善するか。
作業のマニュアル化、引き継ぎの効率化、トラブル防止、家で自分の時間にやることはないか、ちょっとした気づき・ひらめきを実行する・・・などが考えられる。

毎日毎日同じ作業をしているだけでは、進歩もないし遣り甲斐も湧かない。当然、無用な作業はやめるべきだし、非効率な作業は改善すべきだ。課題解決はテストと違って正解はない。自分の気づきやアイディアを実行する勇気がいる。できないことをできることにするのが本当の仕事だと思う。

2月に、いわゆるスーパー公務員の高野誠鮮(じょうせん)さんをお招きして、以下のようなお話しを伺った。

 農政を担当した時に神子原という限界集落の再生を命ぜられる。数百万以上の金をかけてコンサルを雇うようなやり方では、これまでと同様成功の見込みはない。そこで、60万円の予算(ほとんど旅費)をとって、一々決裁をもらわないことを条件に引き受けた。やったことがない人、波風の立つことを嫌う人の合議では事は進まない。
 自然環境に恵まれた神子原では美味しい米が採れる。高野さんは、ローマ法王に「神子原(the highlands where the son of God dwells)」で採れた米を献上してブランド化しようと考えた。手紙を書いたがなかなか返事が来ない。もちろん手をこまねいていたわけではない。天皇にも米国大統領にもアプローチをかけた。そうこうしているうちに、ローマ法王が献上を受けてくれることになった。日本人は近くにあるものを過小評価する。棚田オーナー制でもワイン酵母を使った日本酒のお披露目でも、あえて外国のプレスを使った。三ッ星シェフのアラン・デュカスも見に来た。

高野さんの仕事には戦略がある。そして、矢継ぎ早に戦略を実行して頑張れたのは、直属の上司の「犯罪以外なら俺がすべて責任をとる」の一言だったと言っている。

失敗しない秘訣は、何もしないことだ。失敗しないのは仕事をしていないのと同じ意味になる。

私は、“がんばっている公務員”を「いわゆるスーパー公務員」と紹介することがあるが、実はスーパー公務員という言い方は(わかりやすいので使っているだけで)あまり好きではない。「スーパー」と言うと、「あの人は自分と違って“スーパー”だから。」となってしまう。これでは講演を聴いた意味がない。

確かに、高野さんは優れた能力を持った人だが、大事なのは、信念を持って、できない理由を探さず、できる方法を見つけて、できることを実行することだと思う。考えてみれば、ローマ法王に手紙を送ることは誰にもできること。ただ初めから無理だと決めつけて、やろうとしないだけだ。同様なことはあちこちに転がっているのではないだろうか。

みんなで、やったことのないこと、当たり障りのあることに挑戦してみてはどうか。私も、犯罪以外は責任を持つ。

もう一つ、別の公務員から聞いた話しとして。
法の番人ではなく、上手に解釈のできる法の職人にならなければならない。法の消極的な解釈で、できることをできないと思い込んでいるケースがあるのではないだろうか。法を味方につけて、できることを拡げて行こう。
そのためには他市町の状況を知ることができるネットワークも必要だ。外に飛び出し、公務員同士のネットワーク、住民とのネットワーク、企業とのネットワークをつくろう。良いアイディアは使わせてもらおう。

もう一つだけ。
50代の人は、後輩たちに持てるものを伝え、彼らが仕事をしやすいように助けてやってほしい。

今年度も、皆さんと一緒に頑張ります。どうかよろしくお願いします。

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