こけら落しとは
少し前のことですが、御園座の建替えが終わり、4月1日からこけら落とし公演が始まりました。新ビルは地上40階建て(1階は商業施設、2~5階が劇場、上は分譲マンション)で、伏見界隈では一番高い建物になりました。名古屋三座のうち、名鉄ホールが2015年に営業を終え、中日劇場が中日ビル建替えのため今年3月に閉場し、残るは御園座のみです。
こけら落とし(杮落し or 杮葺落)とは、新築の劇場が完成して最初の興行のこと。では、なぜ、こけらおとしと言うのでしょう?
杮(こけら)とは、木材を削った木片のことで、昔の劇場は屋根をこけら(マキやヒノキなどの材木を薄くはいだもの)で葺き、完成の暁、不用の板 くすを掃き落としたことから「こけらおとし」と言うのだそうです。
「杮(こけら)」という字は「柿(かき)」と同じに見えますが、実は別の字です。「柿(かき)」は木部五画(旁が「亠+巾」)なのに対し、「杮(こけら)」は木部四画(縦棒がつながる)なのです。
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