人間ドックを受診しました。
ドック健診を受診しました。ドックは、のんびりできるので嫌いではありません。でも、待っている間、やっと雑誌を読みかけたと思うころに、次の検査に呼ばれるもどかしさかな。ほんと絶妙です。結局、読みたい記事をほとんど読めずに終わるのです。
健診を受けると、バリウムを飲みます。あの白くてドロドロの甘いやつです。
前回から、柚子、オレンジ、紅茶、コーヒーの4つの味から選べるようになりました。私は紅茶味にしました。プレーンがあってもいいと思いますが、甘くないとさすがに飲めませんかねえ。
ところで、
胃のレントゲン写真を撮るときに、どうしてバリウムを飲むのでしょうか?
造影剤という言葉があります。造影剤とは消化管や血管などの形を鮮明に映し出すためのものです。X線を遮る物質を飲んだり血中に投与したりして、影をつくるのです。
胃のエックス線撮影の時には、造影剤としてバリウムを飲みます。実際には硫酸バリウム(BaSO4)の微粒子を水に混ぜたミルク状の(ちょっと甘い味付けがしてある)ものを飲んでいます。
なぜ硫酸バリウムかというと、バリウム化合物はエックス線を吸収する性質が強いのです。バリウム化合物があるとその部分はエックス線を通さないため陰影がはっきり写ります。
バリウムそのものは毒性があり、例えば塩化バリウム(BaCl2)などは水に溶けるため飲むことができません。しかし、硫酸バリウムはほとんど水に溶けないため人体に吸収されず、そのために無害なのです。また、酸やアルカリにも強く、塩酸と煮沸すると一部溶解しますが、胃液程度の酸には溶けません。
このように造影剤の持つべき条件として、
①周囲の組織と比べてエックス線の吸収の違いが大きいこと、
②毒性(副作用)が小さいこと、
③検査後体内から排出されやすいこと、
④化学的に安定なこと、などが挙げられます。
→http://www.mb.ccnw.ne.jp/sfujii/satuei/satuei06.html
同じような条件を持つ物質としてヨウ素を挙げることができます。ヨウ素(I)をたくさん含む水溶性化合物には、ガストログラフィンのようなトリヨード安息香酸誘導体があり、血管、リンパ管、消化管などに注入して使用されます。
なぜ、バリウムやヨウ素がエックス線を吸収しやすいかは、(簡単に言うと)バリウムやヨウ素が重元素(周期表で下の方にある原子番号の大きな元素)だからです。重元素は原子核にたくさんの陽子が詰まっていてその周りをたくさんの電子が覆っています。そのためエックス線が電子と衝突(相互作用)しやすいからです。
重元素と言えば、ほかに鉛や金もありますが、鉛は毒性が強いし、金は高価だし、そんな理由で、バリウムとヨウ素が重宝しているのでしょう。
« 参加者募集!厄松池の掃除と草刈り | トップページ | 7月20日に於大プールがオープンします。 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- スーパーブルームーン(2023.08.31)
- 8月21日は、新町長の初登庁と就任式でした(2023.08.22)
- 暑い中にも秋の兆し(2023.08.20)
- medias退任インタビュー、新聞記事など(2023.08.21)
- 休日を一日のんびり過ごしました。(2023.08.19)
「サイエンス・テクノロジー」カテゴリの記事
- 秋田県東北部には鉱山が集中。温泉地帯は鉱物資源の宝庫でもあった。(2025.05.21)
- 南知多から富士山が見えました。(2025.01.25)
- 大地震は事前予測が可能?(2024.09.20)
- 核融合科学研究所を見学(2024.09.04)
- Why it shrinked ?(2023.09.27)
コメント