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2018/12/21

景観をテーマに、生路地区で住民懇談会を開催

今年度も住民懇談会を開催します。住民懇談会は地域住民の皆さんと役場幹部や担当職員との対話の場です。平成26年度に始まり、これまで、「住民参加と協働」「これからの東浦」「地域福祉」など、その時々のテーマを設けて各地区ごとに行ってきました。昨年度はうららん地区児童館で「東浦でのびのび子育てをするために」をテーマに開催しています。

今年度のテーマは、景観と風景を活かし、育てるまちへです。
東浦町は、平成24年12月に景観法に基づく景観行政団体となり、景観まちづくりを進めてきました。平成25年度からは、地区代表者や公募住民からなるワークショップを開き、住民の意見を集約し、それをもとに住民と専門家からなる景観計画検討委員会で長い時間をかけて景観計画を議論してきました。景観講演会や景観計画検討委員会の中間報告、また「景観フォト&エッセイコンテスト」や「まちの絵コンテスト」などを通じて、東浦町の景観まちづくりを住民のみなさんにお伝えする努力をしてきました。景観行政の本質は、景観法に基づき策定された景観計画の中身にあります。そういう意味では、東浦町景観計画は、東浦の根と狭間の地形からまちの景観を説き起こした魂のこもった力作だと思います。この景観計画を推進することにより、都市と自然と歴史が調和するよう、住民の合意形成を図りながら、美しいまちの景観づくりを進め、まちの価値を高めていきたいと考えています。
その景観計画を平成28年4月に定め。平成29年4月から景観条例を施行、町内全域について(500㎡超の開発、高さ10m超・床面積1000㎡超の建物、水平投影面積1000㎡超の太陽光発電設備などの)大規模行為を届出制にして、景観計画に沿った景観づくりを施行事業者にお願いしています。例えば、いま緒川駅前で高層マンション2棟が建築中です。また、イオンモール東浦も来春オープンに向けて増床工事中。カリモク家具も新築工事をしていました。これらの建築については、東浦町景観計画に基づき、壁面の色彩や建物のシルエットなどについて、相談しながらご協力をいただいています。
また、景観計画では、「明徳寺川を軸とする根と挟間の景観」「緒川の屋敷のまち並みの景観」「生路の郷中のまち並みの景観」「森岡のぶどう畑の景観」4つの景観形成重点区域候補を定めて東浦に特徴的な景観を守り育てていくこととしています。これらのうち「明徳寺川周辺の景観」について、現在先行して景観形成重点区域としてのルール案作りを進めているところです。
まちとして住民の皆さんとともに景観に配慮していくことは、まちの誇りや魅力を引き出し、住んでみたいまちとして選ばれるまちになるためにとても重要な要素であると考えます。まだまだ景観への市民的な理解が少ない日本において、早期に景観に配慮し、市民的な合意と共通認識をつくっていくことが大切です。歴史的な建物に限らず、地形を含む自然景観、農業景観、都市的景観から、見苦しい広告物やごみのない美しいまちまで、皆さんとともに町のたたずまいを整えて、エリアとしての価値を上げていきたいと思います。

先日は、緒川・石浜地区と森岡地区で景観について住民懇談会を行いました。12月20日(木)は夜7時に生路コミュニティセンターにて住民懇談会を開催しました。

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懇談会では、生路地区のいくつかの場所について、参加者の思いを語り合うことができました。狭く曲がりくねった路地のこと、坂道のこと、森井戸のこと、弘法道に沿った寺院や神社のこと、観音寺の存続のこと、紡績工場のこと、高台にある別荘のこと。そして、話しは、古くからの佇まいと、利便性や安全性とどうやって折り合いを付けるか、東浦駅をもっと人が行き交う場所にできないかといったことまでに及びました。有意義な意見交換ができたのではと感じます。

こちらは参加者のお一人の感想です。↓

散歩に最適な曲がりくねった路地を好きな人。
トトロのお話に登場するサツキとメイの家のような家に一度入ってみたい人。
倭建命がこの地に狩りに来た時喉が渇いてゆはずで岩をはねのけると清水が湧きだしたという生路井を今も愛で守り続けている人。
村民自らが自分たちでつくり上げ敬愛し続けて来た観音寺をこれからも守りたい人。
それぞれの宝物を持ち出し言葉にして伝えると、ある共感が芽生えたりする。
こんなこと知ってるぞと自慢する人が出ればさらに加わる人もいて会話が活気づく。
自分だけかと思ったら他の人も思っていて独りじゃないと思ったりする。
景観をネタに人がつながり始める。
そんなちょっと温かいホッとした気分を味わえた。

さっそく、月末に森井戸の掃除をすることになっているそうで、せっかく景観について意識を共有する機会を得たのですから、それが冷めないうちに、共感できることについて景観を守り育て創る活動を少しずつでも進めていきたいものです。

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