台風10号が過ぎ去りました。

台風10号が岩国市付近から出雲市付近にかけて中国地方を横切っていきました。東海地方は台風の中心から離れていたものの、強風域の広い大型台風で進む速度が遅かったったため、長時間にわたり風雨にさらされました。町内では一時的に停電したところがありました。
中心気圧は980hPa程度でしたが、ちょうど台風の接近と満潮（大潮）が重なったため、平均海面に比べて150cmほどの高潮となりました。台風による低気圧と風による吹き寄せの効果で55cmほど通常の大潮よりも海面が上昇したことになります。昨晩は、最も潮位が高くなると思われる19時半頃に海面の様子を見に行きました。

　
海水の遡上のため、豆搗川に架かるJR武豊線の鉄橋下の道路は、冠水ギリギリになりました。

　
藤江の海岸にあるみどり浜緑地は、平均海面に比べて高さ2m以上あるうえに波も高くはなかったので、塩水に浸かる状態ではありませんでした。

　
みどり浜緑地近くにある藤江ポンプ場は、雨量が少なかったためポンプの運転はしていませんでした。藤江ポンプ場はエンジンポンプ3機と電動機ポンプ1機を備え、排水路に流れ込む水の量が多くなると自動的に内水を海へ汲み出すしくみになっています。台風などの出水時にはオペレーターが張り付くことになっています。

　
豆搗川に架かるJR鉄橋下の道路の様子は河川監視カメラでも見ることができます。7時40分に撮影した画像をご覧ください。ギリギリでわずかに冠水する様子が見て取れます。

　
台風の最接近の後も、しばらく風と雨が続いていましたが、朝になったら、すっかり元の夏空が戻ってきました。竹木が若干倒れた以外、大きな被害は報告されていません。