空き家対策講演会を開催しました。
台風の翌日で、開催が危ぶまれましたが、空き家対策講演会・個別相談会を開催しました。
私たちは高度成長期を通じて膨大な建物のストックを造ってきました。それが今、超高齢化社会、人口減少社会になって、空き家問題が深刻化しつつあります。空き家問題は、過疎地域の問題と思われがちですが、むしろ膨大な建築ストックを抱えているにもかかわらず、ビルやマンションを建て続け、これから一気に高齢化が進む都市部の方が深刻な問題を抱えています。
平成25年住宅・土地統計調査によれば、東浦町の空き家率は、刈谷市と並んで県内最低の8.5%です。県内最高は南知多町の21.7%です。南知多町では、実際に空き家問題が顕著になっているし、今、空き家対策に真剣に取り組んでいます。東浦町でも、皆さんが生活していて感じる様に、空き地ができると新築の家がどんどん建っています。しかしながら人口は増えていません。と言うことは、一方で空き家がどんどんつくられていることになります。
今日、出席くださった方々の中にも、多くの空き家オーナーがいらっしゃることと思います。一口に空き家と言っても、倒壊の危険のあるものから、更地にして売れるもの、建替えを計画するもの、建物として適切に管理すればまだ使えるものや貸せるもの、まちの佇まいとして周囲の景観に溶け込んでいるものなど、様々なものがあります。
空き家問題は、まちの問題でもありますが、まずは所有者が責任を持って管理し、処分または利活用していくことが前提になります。これは面倒なことで、ついつい先送りしがちですが、所有者自身の世代で解決せねばなりません。跡取りに任せると言ったところで、所有者の意思がなければ、家族がどうすることもできません。是非、空き家オーナーには以上のことをご理解いただき、それぞれの空き家の在り方を考える機会にしていただきたいと思います。
空き家オーナーにとっては、建物への思い入れがあったり、仏壇などの保管物があったり、借地権や借家権の発生の懸念があったりして、税務や民法の知識がないとなかなか他人に貸す決断をし辛いものです。しかし、何もせずに建物を放置したままでは朽ちていくのみです。他人に活用してもらえれば、管理や修繕もしてもらえるし、収入にもつながります。
最近では地域の居場所として空き家を使いたいというニーズや、学生たちがまちおこしに使いたいというニーズがあったりします。営利目的ではないので高い賃料は取れませんが、建物の手入れやリフォームを託すことは可能です。特に駅から歩いて行けるところは交通も便利で人が集まり易いです。心当たりの建物をお持ちの方は、是非、東浦町役場 都市計画課までご連絡ください。
講演会では、「空き家問題の現状」と題して名古屋大学大学院環境学研究科の小松尚 准教授から、「東浦町の空き家の現状と空き家対策」と題して役場 都市計画課から、「司法書士から見た空き家問題と対策」と題して地元の司法書士 桂良輔さんから、講演をいただきました。講演終了後に、司法書士・宅地建物取引業者との個別相談会を行ったところ、前もって予約のあった3名の方の参加がありました。
今日は、台風が去った直後であるにもかかわらず多くの方にご出席をいただきました。会場から質問もいただき、空き家問題への関心の高さがうかがえました。
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