景観条例の廃止を求める要望書と署名を受け取ったあと、東浦町の景観まちづくりの進め方について有意義な意見交換ができました。
「景観条例の廃止を求める要望書」と署名をひだかこどもクリニック院長の日高啓量さんから受け取りました。
日高啓量さんは中日新聞の記者を伴って役場応接に来られました。私は、「景観条例の廃止を求める要望書」と署名を受け取ったあとで、日高さんの本意を聴くことができました。掻い摘まんで言うと、
・景観には関心があって、景観まちづくりを進めていくこと自体に反対ではない。
・ただ、いまの行政の進め方には一方的なものを感じており勝手にルールが決められてしまわないか心配である。
・そこを理解いただき、その土地の所有者や利用者の意見を十分に聞いてもらうために、署名活動を行った。
・景観条例廃止が本意ではないが、わかりやすい表現にしないと住民には伝わらないと考えた。
・住民には十分な情報提供をして欲しい。住民主体の進め方をすること。実行が困難なルールにしないこと。重点区域の設置は疑問。
一部の人やコンサルだけでなく、自分たちも景観の会議体の中に参加させて欲しい。
などの意見や要望をいただきました。
住民の声として真摯に受け止めたいと思います。
日高さんは、署名活動に協力いただいた皆様への報告として、「町長からこんな回答をもらうことができたことを成果として署名活動を終える」旨の文書を作成して協力者に配布しました。以下が、その文書の写しです。要望書とあわせて掲載します。
署名活動にご協力いただいた皆様へ(ご報告)
この度は景観条例廃止に関する署名活動にご協力いただき、誠にありがとうございました。
皆様のご協力により短期間の活動にもかかわらず4480人(うち町民2932人)の署名が集まりました。
そして12月18日に町役場にて神谷明彦町長へ要望書と署名用紙を直接手渡しし、お話しすることができました。特に景観形成重点区域の設置について、景観まちづくり政策の進め方について、署名活動の中で多かった意見をお伝えしました。
町長からは、景観計画・景観条例の廃止は考えていないが、景観まちづくりにはもっと慎重な合意形成が必要であると考えていること、景観形成重点区域設置についてはその可否も含めより慎重に判断し、町長が責任をもって行っていくこと、その点に関しては景観計画・景観条例の改正も含め検討していくこと、をお話いただけました。
このような回答をいただくことが出来たのも、今回署名活動に協力してくださった皆様のおかげと思っております。
この報告をもちまして、今回の活動を終えさせていただき、今後の推移を見守っていこうと思っております。
ご協力誠にありがとうございました。
日髙啓量
令和元年12月18日
令和元年12月18日
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