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2020/01/31

令和2年 商工会賀詞交歓会の年頭所感でお話したこと

1月11日に開催された東浦町商工会新年賀詞交歓会は、今年も多くの皆さんの出席があり、熱気に包まれた会となりました。毎年恒例の町長の年頭所感では、以下のようなことをお話しさせていただきました。

 

 明けましておめでとうございます。今年は短めを心がけてご挨拶させていただきます。

 昨年は元号が改められた年でもありました。私も知らなかったのですが、日本はいつから元号を使うようになったのかご存じでしょうか?
 日本で最初の元号は「大化」なのだそうです。「大化の改新 むしこ(645年)ろす」の大化です。中大兄皇子(のちの天智天皇)が中臣鎌子と謀って蘇我入鹿を暗殺した政変によって元号が制定されることになります。令和は大化から数えて248番目の元号です。

 さて、東浦町商工会は、久米義金さんには大変お世話になったと思います。今日は初めて義金さんのいらっしゃらない賀詞交歓会となります。百歳を目前に、次の於大まつりにも必ず出るぞと仰っていましたが本当に残念です。
 義金さんは、町のワークショップとか、計画づくりとか、意見聴取の委員会の公募があると、ことごとく手を上げられて作文を提出されていました。東浦町景観計画を作るときにも、「根と狭間の上に育まれた風土を守り育てる“於大の里の”景観まちづくり」の「於大の里の」の部分は絶対に入れるべきだという義金さんの願いが入っています。
 本当にいろいろな場面で御意見番として関わっていただき、多大なご協力をいただき、私も本当にお世話になりました。それと同時に、振り返って見れば、私が8年前に町長に就任したときに、「この新米の町長は何をしでかすかわからんから、見張っとかんといかん」というお目付役を自任されていたのではないかとも思います。さらには、乾坤院の再建にも義金さんは大きな貢献をされました。東浦を思う気持ちに改めて心から感謝申し上げたいと思います。

 昨年11月に商工会で「町長を囲んでの懇談会」を開いていただいて、皆さんの前で今取り組んでいることや課題について1時間半ほどお話しをさせていただきました。商工会からは工場誘致と道路整備について聞きたいと言うことでしたが時間の関係で少し端折ってしまいました。
 工場の進出については、みなさんもご存じのように伊藤金属工業さんがインターチェンジの入口のところに大きな新工場を建てて、小垣江から東浦に拠点を移しました。またアイキテックさんが本社を名古屋市から東浦工場のほうに移したと聞いています。イオンモール東浦さんも大規模増床をして、いまだに多くのお客さんで混み合っているのは皆さんもご存じの通りです。
 道路の方では、都市計画道路緒川南北線の用地取得を地権者の皆さんのご協力を得ながら進めているところで、令和3年度から整備工事に入りたいと考えています。これができると緒川駅東の街路が整うことになります。新たな都市計画道路の整備としては、藤江線の延伸と養父森岡線の整備を進めたいと考えているところです。
 「町長を囲んでの懇談会」では高齢化の話しや高齢者福祉の話しもさせていただきました。ある方から、「道路や工場立地の話しはいいけど、福祉の話しは関係ないのでは」と言われました。でも、そうでしょうか? 1020年先になるかもしれない道路の話しがどれほど今の仕事に密接に関わってくるでしょうか? 企業誘致の話しがどう今の仕事に自分事として関わってくるでしょうか?
 むしろサービス業・製造業の方々にとっては福祉周辺の話題の方がよほどビジネスのヒントになる場合があるのではないでしょうか。これから高齢者がさらに増えていきます。現状でも人口の3割に近づこうとしています。まさに高齢者はマジョリティーです。そこに意識を置く必要があるのではと思います。振り込め詐欺を高齢者に目を付けて成功するビジネスにしてはなりません。言うまでも無く、高齢者自身のQOLを上げるために大切なお金を有効に使った方が良いでしょうし、高齢者のQOLを上げるために事業者としてお手伝いできることもあるはずです。

 私は、毎年15日に熱田の初えびすに行っています。商売人には「あきないえびす」、勤め人には「はたらきえびす」、漁師には「とりえびす」の商売繁盛の3種のお札があります。平成28年、これらに加えて新たに「生涯現役 ちからえびす」のお札が仲間入りしました。これも世相を反映していると思います。

 11月に福祉課が「毎日を元気に過ごす 健活★縁活★笑活まつり」を文化センターで開催しました。これのユニークなところは地域の福祉に役立ついろんな民間事業者に入ってもらって、地域福祉のイベントをやったことです。
 高齢者をはじめ地域に暮らす皆さんには生活の中でいろんなニーズがあります。移送、ごみ出し、買い物、掃除・・・いっぱいあります。そうした生活の利便性を高めることも立派な福祉です。これまで、福祉と民間事業は相容れない物で、行政も民間ビジネスの宣伝になってしまうようなことにはタッチしないのが常識でしたが、「地域の福祉の向上につながるならやればいいじゃないか」という考えに変わってきました。
 とかく、民間においても、まるで役所のタテ割りのように(福祉とか、地域とか、商工とか、ハード系街づくりとか)関わる人種が分れていましたが、お互いに従来の境界を取り払って混ざり合ってヨコの交流をしていく必要があると思います。

 以前、岡崎ビジネスサポートセンター(OKa-Biz)のセンター長 秋元祥治さんの「地域が元気になる人と事業の育て方」と題した講演を聴いたことがあります。OKa-Biz相談者の4割が女性だそうです。岡崎市内優先で順番待ちですが、市外の相談も受け付けてくれるそうです。
 例えば、70代の姉妹がやっている写真館からもう高齢なので廃業したいと相談がありました。しかし、まだ撮影の腕は確かです。いろいろ聞き出していくうちに、新商品として生前遺影撮影サービスを考えたらこれがヒット。顧客も店主も高齢者ならではのサービスです。
 ある自動車樹脂部品メーカーが、樹脂にクッキリと文字を彫る技術を使った商品を出したが売れません。逆転の発想で遠くからでは見えにくい名札をつくったら保育園や幼稚園の不審者対策に採用されました。
 相談者が言ったとおりにやってくれないとぼやくコンサルタントがいますが、秋元さんはそうは思わないそうです。相談者は腑に落ちないとやってくれません。OKa-Bizでは伴走しながら相談者とともに考え、納得できる提案と指導をしてくれるそうです。岡崎市では去年、全国のビジネスサポートセンターに声を掛けて全国Bizサミットを開催しましたよね。商工会事務局はこういった情報提供をしっかりしていますか?

 11月末に、「今夜は特別 於大公園で泊まろう!」を開催しました。これは、於大公園の使い方を考えるワークショップと若者会議のメンバーの発想と企画と運営で実現しました。於大公園で1泊キャンプの企画は、東浦町としても初体験です。上手くいくかどうか、参加者は集まるのか、当初は不安もありました。しかし、やってみたら、テントがひしめくほどの参加者があって、意外なニーズがあることに驚きました。

 何か(ビジネス)をしようとするときに発想する人・実行する人・・・「プレーヤー」が欠かせません。ここにいらっしゃる皆さんはプレーヤーとして、新たな着想、新たな事業の展開に挑戦する方たちです。
 年末に「グランメゾン東京」という木村拓哉がでてくるドラマをやっていました。その分野で世界最高の仕事をしたい人達が集まる梁山泊のような所でプレーヤーたちがミシュランの三つ星を目指して頑張るお話しです。
 この街には大学がないとか、あれがないこれがないとか無い物ねだりをしていても、どこかのモノマネにしかなりません。それぞれのプレーヤーがここにしかない価値、ここにわざわざ訪れてここでしか体験できない価値を創り上げていかねばなりません。
 役場の職員もプレーヤーの自覚を持って取り組みます。クリエイティブなまちをみなさんとともにつくって参りましょう。今年もどうかよろしくお願いいたします。

 

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