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2020/01/11

みんなで考える 防災まちづくりワークショップ

午前中は商工会の賀詞交歓会がありました。賀詞交歓会については、このブログで後述したいと思います。

午後からは、藤江コミュニティセンターで「みんなで考える 防災まちづくりワークショップ」を開催しました。
Higashiura-daigakurenkei-hojo-chirashi20 参加したのは藤江の地域住民のみなさん、消防署員、役場の防災担当や上下水道担当の職員、中部電力の配電担当の方などです。ワークショップを運営するのは、東京大学と政策研究大学院大学のチームです。東京から先生と学生、ファシリテーターの方などが来てくれました。学生も東京大学、東京外国語大学、津田塾大学、メンバーの専攻も法学、工学、総合政策など様々で学際的です。学生の中には刈谷と西尾の出身者がいました。
これは東浦町大学連携創生事業費補助金を使って大学とのコラボで実施される事業です。大学側としても、自治体と大学との連携や共同研究があまり歓迎されない風土がある中で、自治体の積極的な姿勢はありがたいとのことでした。

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さて、ワークショップは、まず主旨説明とアイスブレイク、そして3グループに分れて、参加者のよく使う道路(通勤や買い物などの導線)や施設を地図上に共同作業で書き込んでいきます。さらに上下水道の幹線や主要な配電線を書き込みます。その情報を学生がパソコンの地図上に入力していき、地震ハザードステーション(J-SHIS)を用いた被害シミュレーションを体験します。シミュレーションでは、大高-高浜断層が原因となる直下型の地震を想定して、被害の強弱をメッシュ状に色分けして表示することができます。この体験で気づいたことを参加者でディスカッションし、災害に強いまちづくりについて考えていきます。
地震の予測は不確実、被害の予測はさらに困難です。どこまでわかっているのか、科学的データを知って課題を知ること。そして、地震に備えてこれからの共助作戦づくりをやってみることが、この日の流れです。役に立つ作戦づくりをするためには、データをまとめる力、課題を設定する力、思考停止しない力などが必要になります。
作業を終えての参加者の感想は、「設問がちょっと難しかった。あっという間に時間が過ぎて3時間では足りなかった。共助の災害対応には地域のコミュニケーション力を高めることが必須。」などでした。

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ワークショップで、自分たちの行動範囲にある身近なインフラについてグループで考えながら書き込んでいく作業は、自分事で災害を考えるとても良い機会になったと思います。また、ディスカッションも活発だったと思います。私たちは正解のない問題に対して議論して結論を出すことに慣れていませんが、自治体職員や住民自身がファファシリテーションの力を身につけて、地域で様々な課題解決のためのディスカッションができるようになりたいものです。

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