ふれんずフェスティバルに行ってきました。
「第14回ふれんずフェスティバル」が東浦町勤労福祉会館で開催されました。
ふれんずフェスティバルは、「手をつなぐ育成会ふれんず」が知的障害や発達障害を持っている人たちのことを広く伝える場として毎年企画しています。
講演では、名古屋大学大学院 教育発達科学研究科名誉教授で臨床心理士の蔭山英順さんが「大人になって自己決定、意思表示のできる人に育てる」と題して講演。長い経験に基づいた講師の思いが聴けたような気がします。お話しの中で印象に残ったことを書き出してみました。
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外国で「あなたはどう思う?」と問われて戸惑うことがある。自分の意見を持たないことが日本の教育の成果になってしまっているところがある。知的障害児や発達障害児の教育でも、“〇〇しなさい”“〇〇してはいけません”といった「できるようにする」教育ではなくて、「自我を育てる、気持ちを伝える」教育をしなければならない。
特に自閉症は自分の気持ちを伝える意思が働かないので、伝えようとするモチベーションを如何に育てるかが重要。人と関わりたくない中で、他人は自分の役に立つという経験をつくることができれば、自分にとって必要な人には喜ぶことをしようと思うようになる。同時に発達を見極めながら発達に応じた躾も大事。
社会に迷惑をかける子は「寝ていれば良い」わけはない。人として意欲を持って活動できる子に育てたい。
意思表示の方法は言語だけとは限らない。例えば、聴覚の不自由な人が読唇術と発声を覚えて健常者並みに会話をすることは極めて困難だ。健常者が障害者のコミュニケーションに合わせる必要がある。
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講演の後はいつもの通り、おいしいコーヒーとお菓子でブレイク。おだいちゃんも登場。シフォンケーキやパンの販売や作品展示もありました。
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