令和2年度予算案の概要
今日から、3月定例議会が始まりました。3月定例議会では、条例案や補正予算案のほか、新年度予算案が審議されます。
令和2年度予算案では、一般会計を過去最大の151億4600万円、3つの特別会計と2つの企業会計とを合わせた予算総額を234億4525万円としました。従来の下水道事業特別会計は令和元年度から企業会計に移行しています。
一般会計 151億4600万円 (+1.6%)
国民健康保険事業特別会計 43億6412万円 (-2.8%)
土地取得特別会計 17万円 (-99.4%)
後期高齢者医療特別会計 7億0530万円 (+4.2%)
水道事業会計 12億2305万円 (+0.5%)
下水道事業会計 20億0661万円(-9.9%)
予算総額 234億4525万円(-0.4%)
一般会計の町税収入のうち、町民税36億4637万円(+1.1%)、固定資産税38億4666万円(+3.0%)、都市計画税5億8109万円(+3.3%)を見込んでおり、町税全体では84億2688万円(+1.6%)と見込んでいます。
町税をはじめとする町の自主財源は102億8525万円と見込んでおり、歳出合計に占める割合は67.9%(-0.4point)です。
一般会計歳出のうちの構成比の大きなものは、民生費39.5%、総務費14.4%、土木費13.0%、教育費11.3%の順になっています。
新年度一般会計の予算規模が過去最大となった要因としては会計年度任用職員制度(令和2年度から臨職・嘱託職員に期末手当を支給するなど、正規職員の待遇に近づける制度)の導入で人件費が1億円ほど増加することが挙げられます。新年度予算は、始動2年目の東浦町第6次総合計画の将来像「つくる つながる ささえあう 幸せと絆を実感できるまち 東浦」に基づき、出産・子育て・教育、介護、安全、生活環境、産業など必要なところに目を配ったものとなっています。
主な新規事業は下記の通りです。
妊婦医療費助成事業は、全疾患にわたり妊婦の医療費を無償化し、経済的負担の軽減と母子の健康保持増進を図るもので、県内初の取り組みです。認知症高齢者等賠償事故補償事業は、認知症の人や家族が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、認知症の人の事故等による損害賠償責任を町が加入する保険でカバーします。
学校教育では、教員の多忙化を解消し、子どもたちと向き合う時間をつくるために、理科実験の準備や後片付けを補助する理科実験支援員を2名雇用します。今年度片葩小学校で好評だった民間スイミングスクールでの水泳授業指導を石浜西小学校と卯ノ里小学校へ拡大します。
子どもたちや地域住民がプログラミングなどを楽しく学び合う地域ICTクラブを民間PCスクールの協力で立ち上げます。当面月1回の開催で、将来的には企業技術者OBなどの参加による地域での運営を目指します。緒川天白遺跡を保存、紹介する遺跡公園を天白地区土地区画整理地内に整備します。
ドライブレコーダー解析事業は、職員の交通安全意識向上と事故の未然防止のため、公用車のドライブレコーダーを解析委託し、事故原因や事故防止の要点を全職員で共有するためのものです。地域猫不妊・去勢手術費補助金事業は、野良猫問題に取り組む地域猫活動を支援するものです。ごみ袋の有料化実施以来、要望の多かった特小サイズ(10ℓ)のごみ袋を新設します。
防災行政無線更新事業は、当初デジタル方式への更新を考えていましたが、アナログ方式が使用できる限りは新たな帯域に適合するアナログ方式を採用することによりコストの縮減を図ります。この事業では、親局無線機の更新と屋外拡声子局の増設をします。併せて新規に防災ラジオ650台の販売を予定しています。
緒川南北線の整備事業は令和2年度、用地購入と移転補償を進め、令和3年度からいよいよ工事着手したいと考えています。都市計画道路藤江線については、路線測量とJRを越える橋梁部の予備設計を予定しています。中小企業活性化補助金事業は、中小企業の人材確保や展示会出展、BCP策定などに要する費用の一部を補助するものです。
子ども日本語教室事業は、増加が見込まれる外国人の児童生徒のために、石浜のラソ・プラザを会場として、多文化共生ひがしうらに日本語教室を委託します。
●いつまでもいきいきと暮らせる健康づくり
妊婦医療費助成事業 701万円
認知症高齢者等賠償事故補償事業 26万円
●人を育み、人を活かすまちづくり
理科実験支援員の配置 80万円
水泳指導業務委託(片葩小+石西小・卯ノ里小) 900万円
地域ICTクラブの設立 177万円
天白遺跡公園整備事業 117万円
●暮らしを守るまちづくり
ドライブレコーダー解析事業 42万円
地域猫不妊・去勢手術費補助金事業 45万円
町指定ごみ袋特小サイズ(10ℓ)新設 1935万円
防災行政無線更新事業 1760万円
●生活・産業を支える基盤づくり
道路改良事業(西平地西之宮線など) 1億7759万円
都市計画道路整備事業(緒川南北線、藤江線など) 2億4511万円
於大公園再整備事業実施設計 5610万円
中小企業活性化補助金事業 500万円
●地域を維持する・つなぐ仕組みづくり
子ども日本語教室開催(地域共生東浦@石浜ラソ・プラザ) 32万円
AIを活用した業務の効率化 230万円
なお、令和元年度一般会計補正予算では、令和2年度への繰越事業として、文科省のGIGAスクール構想に向けた小中学校のネットワーク構築事業費 2億1352万円を計上しています。
詳細については、町ホームページに新年度予算案をアップしてありますので、https://www.town.aichi-higashiura.lg.jp/soshiki/zaisei/zaisei/gyomu/zaisei/yosansho/9226.html をご覧ください。
予算案と新規事業等の概要説明はこちらです。
https://www.town.aichi-higashiura.lg.jp/material/files/group/13/r2gaiyou.pdf
(こちらの方が予算書よりもわかりやすいと思います。)
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