尾張高野山
先週末、プチハイキングのつもりで、南知多町山海にある大慈山岩屋寺に行ってきました。
弘法大師が修行したこともあるという由緒ある寺院です。真言宗のお寺と思いきや、昭和26年に天台宗から独立して尾張高野山宗の総本山を称しています。山海からちょっと谷沿いに入った山の麓にあります。
本堂に向かって右手、山を背にしたところには寛政年間に造られたという経蔵が建っていて、中の輪蔵(回転式書架)を回すと収蔵されている経典全巻を読んだのと同等の御利益があるのだそうです。経蔵の奥には五百羅漢が並んでいて、そこから裏山の大師ヶ嶽に上っていく石段があります。山頂までのコース途中にはあちこちにお地蔵さんが鎮座していて、ミニ八十八ヶ所巡りが出来るようになっています。縁結びのお札がたくさん掛かっている松の大木もあります。山頂には弘法大師の立像が聳えていて、そこから山海方面を見渡すと、伊勢湾を隔てて伊勢の山々を望むことが出来ます。
山頂から反対側の谷に向かって急なつづら折りを降りると奥の院があります。まるで高野山の奥の院を彷彿させるような光景です。せせらぎに沿って谷の奥まで行くと、おそらく岩屋寺の名の由来となったであろう岩窟にお堂が掛かっています。お堂の入口の岩の割れ目からしたたり落ちる水で手を清める場所があって、そのすぐ隣には貼り弘法さんが安置されています。自分の痛いところと同じ場所にお札を貼ると治るのだそうです。私も心当たりがあるのでさっそく試してみることに。
ちょうど奥の院の裏手の山の方へ上がっていく道があったので行ってみました。あたりは鬱蒼とした樹林地ですが、上の方まで行くと以前はミカン畑が広がっていたところのようです。今では荒れて竹林が貫入してきているところもあります。このあたりは知多半島の脊梁で、東側には三河湾を望むことも出来ます。軽く2時間ほど、気の向くまま変化に富んだ散歩をすることが出来ました。
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