本人が行政に直接、意見・要望することの大切さ
ときおり、住民・知人に呼び止められて「あれはどうなってるんだ」と、聞かれたり頼まれたりすることがあります。町政に対する客観的な意見や提言のこともありますが、家の近くの道路やドブ板のことだったりすることもあります。
まだまだ、町長まで肝心な話しが報告されていないと思われている方もいらっしゃいます。一住民の意見・要望はすぐに取り合ってくれないとお考えの方もいらっしゃいます。声のデカい人やいわゆる有力者とされる人を介して頼んだ場合は、個人的な意見が通りやすいと思われている方もいらっしゃるようです。これは誤解です。
誰が言おうが理にかなった意見・要望はかないますが、そうでないものがまかり通ってはいけません。また、間接的に、第三者を介して意見・要望を伝えると、正確な情報が伝わりにくくなります。ですから、私がその場で話しを聞いてしまうと良くない場合があるのではと思っています。
この場合、本人が直接、「ご意見箱」やホームページの「町政へのご意見」「町長への手紙」を使って、文字で意見・要望をすれば、ご本人の考えもまとまるし、役場に必ず記録として残ります。そして、役場の組織の中で吟味され、町長決裁を経て、原則2週間程で回答をすることになっています。また、要望者が不利益を被ることもありません。
そうすることによって、主権者・納税者である市民一人一人が、行政に直接意見をぶつけ、それによって行政が改善していく成功体験を積んで欲しいと思うのです。たとえ小さな声でも、良いアイディアや理にかなった要望なら、いつか必ず実現することを実感して欲しいと思います。同時に、職員も市民とともに課題を解決した成功体験を共有できるのです。
自分は議員の頃から、あえて口利き・仲介はせずに、直接、市民が意見を出すことを勧めてきたつもりです。今もその基本的なスタンスは変わりません。
ヘタに仲介をすると、住民の直接参加を阻んでしまうことにもなりかねないし、行政職員が直接住民と対峙してまちづくりの基本的なステップを踏む機会を奪うことにもなりかねません。
もちろん、これは常々感じている原則的な考えを述べたまでで、決して、自分に直接要望しないで欲しいという意味ではありません。
私も一人の行政職員です。ぱったり出会ったときが声を掛けられる時。数少ない意見を交わすチャンスです。そのとき伝えておかないと次はいつになるかわからないときもあります。そこで声を掛けていただければ、勿論お話しをお伺いするし、もしその場でできれば、私の意見もお返ししたいと思っています。Face to Faceのコミュニケーションに勝るものはありません。
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