理科実験支援員が活躍中
令和2年度から、小学校に2名の理科実験支援員を配置しています。教員の多忙化を解消し、教員が子どもたちと向き合う時間をつくるために、理科実験の準備、後片付けや進行を補助する役目です。町内の7小学校を2名で分担して受け持ってもらっています。きょうは森岡小学校と石浜西小学校の理科の授業を見に行ってきました。
森岡小学校では、理科室で顕微鏡を使って花粉を観察する5年生の授業をしていました。子どもたちは初めて使う顕微鏡になかなか慣れない様子。明るさを調節するにもピントを合わせるにもちょっとコツが要ります。プレパラートを作るのにカバーグラスの扱いが難しいので、花粉をセロテープを使ってスライドグラスに固定します。プレパラート本来の使い方の学習にはなりませんが、小学生でも易しく観察ができるアイディアかも知れません。
理科の実験には目に見えない準備がいっぱいあります。顕微鏡にしても前もって1台1台使える状態を確認しなければなりません。理科室の隣の準備室には上皿天秤が並んでいました。これは何に使うのでしょうか。理科実験支援員さんは、実験の準備と後片付け以外にも、授業のサポートや理科室の掲示物の作成など、気のついたことを意欲的に取り組んでくださっています。
石浜西小学校では、星座早見表を作る4年生の授業をしていました。こちらでは、教職経験のある理科実験支援員さんが各机を回って、うまく工作ができない子に助言をしていました。チームティーチング的な動きです。
こちらの理科室も見せてもらいました。準備室では鰐口クリップの断線を直す作業を進めているところでした。薬品の整理が必要な小学校もあるようです。
今日は星座早見表の工作でしたが、早見表を作るだけでは天体の理解にはつながりません。実際の夜の星空と照らし合わせて観察する体験も必要だし、なぜ時刻とともにまた季節とともに星座が動くのかモデルを使った原理的な考察も必要です。学びの世界は奥が深い。理科教育の難しさと面白さを感じます。
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