かさでらのまち食堂 と かさでらスペースバンク
「かさでらのまち食堂」に行ってきました。名鉄名古屋本線の本笠寺の駅前、元々は旧東海道の街道沿い、笠寺観音の門前町として賑わった商店街ですが、何処も同じく飲食街・商店街の衰退で、しばらく空き家になっていたスナックのビルを、名古屋市のワークショップをきっかけにリノベーション。半地下をかさでらのまち食堂、1階をタダで使える寺子屋、1~2階は民泊、3階はシェアオフィスとレンタルキッチン、屋上はミツバチの巣箱があって蜂蜜採取場となっています。
かさでらのまち食堂がおもしろいのは、外食レストランをやってみたいという人のお試しの場所として、ワンデイシェフのお店を開く場を提供しようというコンセプトです。自分でレストランを開業しようとすれば、様々なハードルとリスクを覚悟せねばなりません。その前に試行の機会をつくって、うまく行けそうなら自分の店を持って独立するチャンスが開けます。福祉の場、居場所としての食堂との考え方だけでなく、起業の場、外食振興の場として可能性を感じました。現在、20人くらいのシェフのローテーションでランチを提供しています。今日はオーガニックのパウンドケーキやキッシュとマフィンの日。私はビターチョコとナッツキャラメルパンプキンをいただきました。食堂は若いお客さんで賑わっていました。
そして、食だけでなく、学びの場、伝える場としての寺子屋や、民泊とまち巡りとの組み合わせや、蜂蜜を使った食品づくり、さらには、周辺のコミュニティスペースやラボなどといっしょに「まちを借りよう(Kasadera Space Bank)」とまちに点在する機能をシェアする活動に結びつけています。
こういったコンセプトに沿って事業がキチンと回っているのには、ワークショップの時から参加している建築デザイナーや、自らがプレーヤーとなるべくビルを買い取ってオーナーとなった公務員の活躍があります。
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デザインする力って大事ですね。「まち借り」と名付けたシェアの考え方が面白いです。案内してくださった建築デザイナーの宮本さん曰く、メンバーとして、地元、建築、経営、グラフィック、この4つの人材が必要とのこと。なるほどと思います。
投稿: 神谷明彦 | 2020/12/19 16:41