飛沫感染に対するマスクの効果
豊橋技術科学大学が、飛沫感染に対するマスクの効果についてプレス発表をしています。
マスクの役割としては、吐き出しと吸い込み時のフィルター効果が考えられます。
シミュレーションの結果、吐き出しでは、不織布マスク、布マスクともに約8割が捕集されることが、また、吸い込みでは、不織布マスクの着用時に上気道への吸引飛沫を約3割にする効果が見込めるそうです。布マスクやウレタンマスクでは5~7割程度を吸引、ファ椅子シールドやマウスシールドは効果がないことがうかがえます。
マスク性能と息苦しさはおよそ比例し、布マスクやスポーツマスクは不織布マスク(サージカルマスク)と比べて息苦しさは小さいが効果も小さい傾向であることがわかります。
カラオケや大声で話す場合、75μmより大きな飛沫の量は通常の会話と比べて約10倍、飛沫が飛び出す勢いは約1.5~2倍になります。声の大きさが15dB増えると呼気量は約2倍、歌の場合や飲食を伴う場合はさらに増えることがシミュレーションにより明らかになりました。
感染防止のためには、人の密度が高く、換気が悪く、近い距離での会話や発声が行われる環境を避けること、不織布マスク(サージカルマスク)を使用することが効果的です。
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コメント
スウェーデンがマスクにエビデンスはないと言っていました。
スウェーデンは、欧米地域のコロナ感染が平均的に高いだけで、その中ではコロナ感染が低めで、スウェーデンの政策効果は高いと聞きました
スウェーデンは、科学的エビデンスに基づいた政策を行う事で有名です。
おそらく、他の世界各国よりも、スウェーデンの方が正しいと私は思います。
神谷町長、僭越ながら、マスクの推奨はやめられた方がよろしいのではないでしょうか?
同調圧力よりも、エビデンスを重視すべきです
投稿: | 2020/12/28 23:43
「高名な誰々さんが言うのだから・・・」というのはエビデンスとは言いません。「○○国がやるのだから間違いない」というのも、同じく根拠がありません。
この豊橋技科大の発表は、「マスクをするならこちらのマスクの方が効果が高い」と言うことをコンピュータシミュレーションを用いて予測したものです。そういう意味では、少なくとも、ある仮説と前提条件に基づいた根拠のあるものと言えます。
一方で、スウェーデン政府がマスクは効果がないと結論づけた事実と根拠はあるのでしょうか?
ちなみに、これまでスウェーデンは国民の自主性に任せる政策を採ってきましたが、最近の急激な感染拡大で、マスク着用推奨に政策転換しています。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020121900437&g=int
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20201214-00212577/
https://jp.wsj.com/articles/SB11337479942064503444304587144303900147904
https://www.bbc.com/japanese/55360797
投稿: 神谷明彦 | 2021/01/01 16:19