« 今日は節分 | トップページ | メンマ造り その5・・・乳酸発酵への挑戦の顛末 »

2021/02/03

社会実情データ図録 から 「酒豪と下戸の地域分布」

以前、「面白いデータ集・・・いろいろあります。」という記事を書きました。そのなかに、「社会実情データ図録」というサイトがあります。作者は民間シンクタンクの研究員。様々な切り口で収集、加工したデータ集で、これがおもしろい! 統計データの宝庫です。営利利用する場合以外は、転載・リンクはフリーとあります。

例えば、データ集の中の「酒豪と下戸の地域分布」というのを紹介しましょう。

Syugou-geko-bunpu20210131a


上のグラフは、アルデヒドを分解する能力の高い遺伝子を持つ人の割合を、地域ごとに表したもの。県ごとに分布があって、三重県と愛知県はアルデヒド分解能力が高い人の割合が少ない、すなわち、お酒に弱いことがわかります。

下のグラフは、各県のアルデヒド分解能力の高い人の割合をヨコ軸に、飲酒習慣のある人の割合をタテ軸にとって、相関図にしたものです。ヨコ軸の値が小さくてタテ軸の値が小さい領域は「呑めないから呑まない地域」、ヨコ軸の値が大きくてタテ軸の値も大きい領域は「呑めるから呑む地域」。この二つの領域を結ぶ線から下方に逸れた領域は「呑めるけど呑まない地域」、上方に逸れた領域は「呑める以上に呑む地域」と解釈することができます。酒所の新潟、秋田、岩手は「呑めるから呑む地域」、青森、鳥取、島根は「呑める以上に呑む地域」に属しています。一方で、三重、愛知、石川、岐阜は「お酒に弱いから呑まない地域」であると考えられます。愛知県にも酒蔵はたくさんあって、我々は程々に呑んでいると思っていたので、意外な結果でした。

Syugou-insyu-pref20210131a

 

|

« 今日は節分 | トップページ | メンマ造り その5・・・乳酸発酵への挑戦の顛末 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 今日は節分 | トップページ | メンマ造り その5・・・乳酸発酵への挑戦の顛末 »