ハラスメント防止研修をしました。
これまで、町職員や幹部向けにハラスメント研修を行ってきましたが、きょうは町長、副町長、教育長、議員など特別職向けのハラスメント研修でした。ハラスメントとは、意識的あるいは無意識的に特定少数・不特定多数を問わず人に不快な思い、苦痛、居心地の悪さを感じさせる行為です。ハラスメントの中でも特にパワーハラスメント、セクシャルハラスメントについて、日頃、自分自身にこんな言動はないか、こんなケースはハラスメントに該当するかどうかなど、実例に即した演習を取り混ぜながらの研修でした。
示された事例の中にはこんなことまでハラスメントになり得るのかと認識を新たにしたこともあり、自分にとっても、わかりやすく有意義な研修だったと思います。
部下に注意をするとき、仕事を頼むとき、他人の服装をコメントするとき、食事に誘うとき、若作りだと褒めるとき、男らしさ女らしさに言及するとき、注意を払うのは当然と思います。確かにこれまで長い間、無神経な言動がまかり通ってきたのは事実です。
しかし同時に、世の中の寛容度、許容度が狭くなってはいないでしょうか。お互いよそよそしくしていた方が安全で、ストレートにものの言えない、お互いに言動を監視し合う、ストレスの多い社会は健全とは言えません。結局、心の中にハラスメントを宿しながら表面に出ないように取り繕うのではなく、長い間に染みついてきた理不尽な上下関係や偏見を心の底から取り除いていくことが必要だと思います。
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