石浜西小学校と北部中学校のICT機器を利用した学習活動
文部科学省のGIGAスクール構想に沿って、2020年末までに町内のすべての小中学校にタブレット端末の整備をしましたが、これらはどのように使われているのでしょうか。石浜西小学校と北部中学校の授業を見てきました。
タブレット端末の導入直後には学校現場の戸惑いもあったことでしょうが、授業に合ったコンテンツや使い方のルールを工夫しながら、今ではほとんどの授業でタブレット端末が使われています。“ロイロノート”という画像・動画・テキスト・webなどを編集し、児童・生徒と教師がそれを共有し互いにやり取りできるアプリを使って、子どもたちが感じたこと考えたことを、教師が集約しコメントを返したり議論を深めたりする授業が行われています。
石浜西小学校で最初に見たのは社会科の授業。「江戸幕府はなぜ260年も続いたのだろう」をテーマに、自分が将軍だったら親藩大名、譜代大名、外様大名を全国にどのように配置するかを考える授業をしていました。教師がアプリを使ってつくった地図上に、児童が各大名を配置して、なぜそう考えたのか理由も入力します。これは、座学で説明したら5分くらいで済みそうなところを、時間をかけて児童に考えさせる授業です。単元の中からどこを切り出して、どんなコンテンツをつくるのか、教師の腕の見せ所になりそうです。
国語の事業では、教科書を読んでその感想を各自記入したり。体育の授業では、逆立ちやマット運動を動画で撮影して自分の動きを振り返ることもできます。
道徳では、学校のルールは何のためにあるかを考える授業をしていました。
石浜西小学校は近くに県営団地があって、外国人の比率の高い学校です。日本語適応教室では国語の授業が行われていました。こちらは少人数でface to faceの授業です。
石浜西小学校は、市街地のはずれで森や丘のある自然環境に恵まれた学校です。
北部中学校では、最初に社会科の授業を見ました。テーマは「東浦町の若者の投票率を上げよう」です。外国の事例や実際の投票率をバックデータとして自分たちで投票率向上策を考えます。これは、投票の価値とはなにか?投票率さえ上がれば良いのか?景品を出せば良いのか? 必ずしもあるとは限らない“正解”は敢えて言わずに子どもたちに意見を出させるのが近年のやり方ですが、問題の本質にどう迫るか、意見集約後の教師のまとめがどうなるのか・・・とても興味が湧きます。
数学では相似な図形の面積について考える授業。国語は島崎藤村の初恋を読んで感想や気の付いたことを互いに出し合う授業でした。
道徳は「いのち」を考える授業。動物を殺すのはどんなときか、なぜ人を殺してはいけないか、とても深いテーマです。
技術科は、アーテックロボを使って紙の上の黒い線に沿って車を走らせるプログラムを完成させる授業です。
2年生はあすから岐阜県郡上市で行われる自然教室に出掛けるそうです。中庭や体育館で寸劇の練習をしていました。幸い天気は良さそうです。
« 「ひがしうらおすそわけ隊養成講座」のご案内 | トップページ | 新型コロナワクチン、最後の集団接種 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 米関税措置などを踏まえ、経済対策として国民全員に現金5万円給付???(2025.04.14)
- < 行ったことのないスキー場シリーズ その2 >(2025.03.01)
- 「夜カフェ」行ってきました。(2025.03.15)
- 景観コンテスト写真部門で最優秀賞を受賞(2025.03.16)
- ひと箱本棚づくりワークショップ(2025.02.22)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- スーパーブルームーン(2023.08.31)
- 8月21日は、新町長の初登庁と就任式でした(2023.08.22)
- 暑い中にも秋の兆し(2023.08.20)
- medias退任インタビュー、新聞記事など(2023.08.21)
- 休日を一日のんびり過ごしました。(2023.08.19)
「小学校・子ども」カテゴリの記事
- 小学校の筍掘り(2025.04.26)
- 東中サポーター、写真展、あぐいの美塾、満月食堂・・・今日はいろいろ(2024.11.16)
- 里山で稲刈り(2024.10.14)
- 筍掘り と ピアノ四重奏(2024.04.13)
- 三丁公園で開催された生路・藤江地区の合同防災運動会に参加(2024.03.24)
コメント