送電鉄塔の建替えは、どうやって?
東浦のど真ん中を27万5千ボルトの送電線(知多火力線)が横切っています。昭和40年頃に知多火力発電所から緒川新田と東浦中学校脇を通って豊明の東名古屋変電所まで、送電するために造られたものです。そして、昭和50年代にもう1本の送電線(知多火力東浦線)が加わって、2本4回線分の大きな送電線の鉄塔が列をなしています。
このうち、古い方の送電線(知多火力線)が50年以上経って、今、鉄塔の建替え工事をしています。建替えは、知多市側から進んできて、東ヶ丘のあたりで佳境にあります。その建替え方がユニークです。古い鉄塔の外側に少し大きめの鉄塔を建てて、内側の鉄塔を撤去する作戦なのです。写真は11月に撮ったもので、現在はもう少し進捗しているのではないかと思います。
私は、この古い方の送電線(写真右側)のファンなのです。上品な安定感のあるプロポーションがカッコイイと思うのですが、建替え作業が西の方から進んできています。
こちらは、新しい方(知多火力東浦線)の鉄塔ですが、ちょっと変わった格好をしています。ここで、送電線がほぼ直角に折れ曲がっているのに対応しているようです。
知多火力発電所は、1966年に1号機の運転を開始した中部電力の主力発電所でした。1号機から6号機までの総出力は396万kw、日本有数の出力を誇っていますが、現在、1~4号機は休止中。1~5号機は廃止の計画がある一方、7~8号機の新設が検討されているそうです。
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