令和4年度から民間企業を中央図書館の指定管理者とします。
12月定例議会で、㈱図書館流通センターを指定管理者に指定する議案が可決され、4月から中央図書館に指定管理者制度が導入されます。指定管理者制度とは、公共施設の管理運営を民間企業やNPOにゆだねる制度です。
東浦町では従来から公共施設を直営で運営してきましたが。図書館や保育園などに指定管理者制度を導入することはポピュラーになっています。知多半島の図書館では、大府、知多、常滑、武豊、美浜が㈱図書館流通センターを指定管理者に指定しています。
東浦町では、住民の誰もが親しみやすい知と交流の拠点として、図書館の魅力アップに努めてきました。よむらびカフェを開催し、お外で図書館、ぐるぐる図書館、オススメ本の紹介や借り物かごの設置などをするとともに、図書館のフロアでは当時としては異例のコンサート、ワークショップ、トークイベントなども開催しました。その中で見えてきたのは、図書館の定常業務を回しながらの魅力づくりの大変さです。図書館の定常業務については、全国ネットで図書館運営をしている専門事業者が、司書の採用・研修を含むスタッフの人事・育成、選書、企画力に強みを持っています。また、図書館の独自事業についても、ノウハウを積んでいる専門業者があります。
以前は、民営化というと、利潤追求でサービスの低下につながると心配する声がありましたが、実際には民営化で成果を上げている図書館がたくさんあります。また、東浦町で独自の図書館づくりをしてきた実績があるため、図書館の仕様出しや事業者の選定をする目も育っています。
中央図書館の指定管理者を募集したところ、説明会に7者が参加、うち2者が応募しました。この2者の提案を住民4人、行政職員2人からなる選定委員会で評価しました。その結果、応募の2者ともに合格点でしたが、より総合得点が高く、電子図書や、学習室予約システムの導入、書籍へのICタグ付け、講座・イベント・郷土資料の充実などの提案を行った㈱図書館流通センターが優先交渉者に選定されました。
来年の4月以降は、㈱図書館流通センターに現在の図書館運営経費と同等の年間約1億円の指定管理料で3年間図書館の管理運営を委ねる予定です。これにより、従来の直営のサービスが維持されるとともに、提案のあった事業が展開されることとなります。
4月からは、生涯学習課に図書館を監督する担当を置き、現在、図書館に勤務する多くの職員は異動となります。会計年度任用職員(パート職員)は希望により指定管理者に採用される見込みです。
同時期に、学校給食センターの調理業務と配送業務を民間企業へ委託します。
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