イオンモール東浦で認知症サポーター養成講座を開催しました。
イオンモール東浦のセントラルコートで、定員を絞って令和3年度の認知症サポーター養成講座を開催しました。最初に以下のご挨拶をしました。
東浦町では令和2年6月に、愛知県内の自治体として5番目に「認知症にやさしいまちづくり推進条例」を制定し、「認知症の人もその家族も住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる」こと、「誰もが認知症を『じぶんごと』として考え、認知症の人やその家族の立場に立つ」こと、「地域に関わる全員が、それぞれの役割を果たし、相互に連携する」ことを掲げています。
それに沿って、町行政としても、今日のこのイベントのように、認知症に関する理解をすすめること、こんな体操いいですよとか脳トレしましょうといった認知症予防、誰でも相談できる環境作り、介護と医療の連携体制の整備、それから、認知症の人やその家族が安心して外出する環境づくりとして、万が一の事故に備える「認知症高齢者等賠償事故補償保険」を始めています。
日本は超高齢社会と言われています。高齢社会でなくても、人は必ず死にます。でも、高齢社会の意味は、たいていの人が、いずれはがんか認知症にかかるということです。
だから、認知症の人も、そうでない人も、認知症になりかけている人も、互いに理解し合って、思いやって、助け合って生きていくしかありません。
きょうは、愛知県から任命された愛知県認知症希望大使の近藤葉子さんのお話を聴くなど、盛りだくさんの内容です。近藤さんは、ご自身の認知症を理解し、「認知症と共に生き」ながら、多方面の活動に活躍されている方です。
認知症以外にも生きていく上では様々な障害や生きづらさが伴います。そんなことにも思いを巡らしつつ、誰もが住みやすいまちづくりを考えるきっかけになればと思います。
最後に、
本日共催をいただいているイオンモール東浦さんは、平成29年度から従業員に対し認知症サポーター養成講座を実施し、これまで累計で400人以上の方が養成講座を受講されています。日ごろの認知症にやさしいまちづくりへのご理解と、本会場のご協力について心より御礼を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
フォロアップ講座では、はじめに愛知県若年性認知症総合支援センターの山口喜樹さんから認知症と支援の現状について、次に、愛知県認知症希望大使の近藤葉子さんとデイサービス「とんと」OHANA管理者で認定作業療法士の伊藤篤史さんの掛け合いで当事者と支援者のお話し。そして、東浦町高齢者相談支援センターの山田大介さんから東浦町の行政と地域の認知症にやさしいまちづくりへの取り組みについて紹介がありました。最後に東浦町福祉課の内田課長が加わって5人のパネルディスカッションをしました。
今日のお話しの中で、当事者でもある近藤さんの「認知症は10人いたら10色の症状がある。認知症で、すべてのことができなくなるわけではない。認知症を受け入れて、できることをやれば良い。人の役に立てば、それが生きがいになる。」「サポーター養成講座を受けてオレンジリングを持っていても身構える必要はない。行き先に迷ったときなどにちょっと聞けるだけで嬉しい。」などの言葉が印象に残りました。近藤さんは、今日は社会参加を兼ねて、「とんと」さんのデイサービスの一環でここに来ているのだそうです。
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