今日は県立高校の卒業式
東浦高校の卒業式でした。感染症の影響で昨年に続き来賓としての出席はありませんでした。卒業生の前途に期待をこめて、卒業の栞に載せるお祝いの言葉を書かせていただきました。
羽ばたけ東校生!
卒業おめでとうございます。皆さんは、高等学校の教育課程を終えて、これから大学や専門学校で学生として、あるいは仕事を通して社会人として、さらに一生にわたって学んでいくことになります。
NHKの深夜番組2355で、「アポロニウスの円」が取り上げられています。東京タワーと東京スカイツリーが同じ高さに見える地点を地図上にプロットすると、直径約11.9kmの円になります。点Aと点Bとの距離の比が一定になる点の集合を「アポロニウスの円」といいます。このように授業で習ったことに、日常生活で出くわすことはまれですが、学んだことはどこかで必ず役に立っています。
先月、北京オリンピックのジャンプのノーマルヒルとラージヒルで金銀両メダルをとった小林陵侑選手は、フォームに素質があるとして葛西元選手に見いだされ、高校卒業後に指導を受けることになります。跳躍の力を後ろに逃がさないことや、フォームを数ミリ単位で調整し体に覚え込ませることで、自分の調子を常に確認し、スランプも克服し、現在の小林選手があるといいます。
オリンピック選手に限らず、誰でも調子の浮き沈みはあります。そして誰にとっても、自分と向き合い自分と相談しながら、毎日が新たな学びの連続です。学んだことは決して無駄にはなりません。どこかで必ず役に立つはずです。
今日からは、高校で学んだことを基礎に、実社会であるいは専門的な学問領域で、さらに自分自身の学びを積んでいくことになります。その基礎はしっかりできているはずです。自信を持って、希望を持って、新たな学びの世界に羽ばたいていって欲しいと思います。
東浦町長 神谷明彦
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