商工会新年の会 で町長所感を述べました。
商工会新年の会に出席しました。飲食無しの挨拶のみでの開催でしたが、新たに起業された商工会の新会員さんとも名刺交換することができました。恒例の町長年頭所感では、以下のようなお話しをさせていただきました。
明けましておめでとうございます。
昨日、愛知駅伝が3年ぶりに開催され、東浦町チームが2位になりました。前回4位から2位への大躍進なので、選手の皆さんには、おめでとう、お疲れ様、ありがとうと心から言ってあげたいです。
しかし、阿久比は強かったです。3分以上差をつけられました。9区間のうち5区で区間賞、市も入れた全市町村の中で5位でした(東浦は15位)。これは、東浦が2012年から連勝を始めた一番強かった時期と同じ順位です。阿久比はトップ集団で競いながら走っていましたが、東浦は単独になってしまってペースがつかみ辛かったこともあったと思います。
以前、阿久比が強くなり始めた頃、「かつて東浦町がそうであったように、十数年計画で小学生の低学年から選手を育てています」と阿久比の人から言われたことがあります。持続的に勝つ実力をつけるためには土台づくりから取り組む必要があると改めて感じました。
コロナがまた流行ってきました。これまでの波のように急激なピークではありませんが、徐々に確実に増えています。ところで、これまで国民の何パーセントが感染したかご存じでしょうか? もう半分くらいは感染したと思われる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
中には、2度目の感染もあるし、気づかないまま治ってしまった人も居るでしょうが、これまでの陽性者累計を人口で割ると約25%。この中の4人に一人の方が感染したことがある計算です。フランスや韓国では、もう国民の6割ほどが感染していると考えられます。中国は完全に封じ込めたと豪語していましたが、最近、すでに9億人が感染したとの情報もあります。
日本の死者は約6万2千人、人口当たりの死者数はおそらく世界最低レベルと思います。中国が心配ですが、世界が比較的落ち着いてきたので、現時点では、基本的な感染対策はしつつ、県の指針を考慮しつつ、やれることはやっていけば良いと思います。
産業まつりは、商工会の皆さまのご尽力で、3年ぶりに盛大に開くことができました。改めて御礼申し上げます。イオンモールの会場で企業展、カリモクの加藤社長とナガオカケンメイさんの対談、東浦産摘果ぶどうを使ったクラフトビールの新発売など、これまでにない取り組みができました。
商工振興課はがんばっているので、褒めてやって欲しいし、ぜひ色々ちょっかいを出してうまく使ってやって欲しいです。一昨年の3月まで実施した食事クーポン券は9割が使用され好評でした。昨年のPayPayポイント還元キャンペーンは、大ブレイクして予算オーバーになったらどうしようとヒヤヒヤしていましたが、ほぼ予算max(実はちょっとだけオーバー)で収まりました。予算が約9千万円だったので、町内で約4億5千万円の消費喚起ができました。
自分は現金主義で電子決済は嫌いです。でも、役場の若い職員で財布を持っている人はほとんど居ません。さほどに世の中が変わってきていることを認識すべきです。そうならば、電子決済への対応が必要ではないかということで、キャンペーンを行いました。
先ほどクラフトビールの話しをしましたが、ラベルと名前を全国募集して、今度2月4日にイオンモールの寄りどこマルシェでラベルのついた東浦ビールをリリースする予定です。健康福祉の観点から派生した骨折予防のRe-Boneグルメですが、町内飲食店のご協力をいただき、とかく飲み食いするところが少ないと言われる東浦町の飲食を盛り上げる一助にしたいと思います。
新年になって、企業訪問をしています。
いま、新車を注文してもいつ来るかわからない状態です。自動車に使われている半導体は最先端よりも2世代ほど前の品質の安定した信頼性の高いものが使われているのだそうです。はじめはコロナ禍のせいとも言われましたが、世界の半導体メーカーは競争の激しい最先端の半導体製造に投資するのにしのぎを削っていて、信頼性の高い汎用品への投資をしない(増産のリスクは犯さない)のが長期化の原因のようです。
また、ある地元中小企業では、採用と人事研修、社員教育、社員の成長にすごく力を入れていて、これはいけるということで、採用と社員教育を他社向けに事業化したところもあります。社長さんから話しを伺っていたら「東浦町はブランディングをしてますか?」と逆に聞かれてしまいました。そして「大府市は、健康都市とバイオリンの鈴木メソッドで売っています」と仰いました。
たしかに、大府市ではオレンジリングのモニュメントを公園に建てたり、様々なメディアミックスでイメージを作ろうと努力しています。若い人たちと話しているときに、「東浦はどんなまち?」と言われたときに、何か分かりやすいフレーズが欲しいと言われたこともあります。
健康については、東浦町は国民健康保険の健康診断の受診率が以前から県内トップクラスです。待機児童はゼロどころか、共働きでない家庭が子どもを保育園に入れたいと思えば誰でも入れるのは、たぶん日本一です。でも、それがうまく伝わっていません。
まちのありようについては、ちょうど良くて、住みやすさや愛着を自分なりに実感できればそれで良いというのも大事ですが、たしかに、内外に向けて分かりやすい、伝えやすいアピールも大事だと、改めて気づかされた思いです。
町のイメージ、役場のイメージについては、役場でうまく編集して伝える必要はあります。さらには、まちのイメージ、社会のイメージを作るのは、そこに住み、活動する皆さんでもあります。皆さんがどう振るまい、皆さんがどう訴えるか、むしろそれが大事とも言えます。
「観光資源」とよく言いますが、わざわざ、町外や海外からここに来るには、そこにしかないものがあるからです。観光に限らず、先ほどの企業活動にしても、そこしかないから価値があります。
ちょっと私事になりますが、今、東浦町で一番の観光地(観光客が来ている所)は、大生紡績だと思います。ここ数年、コスプレイベント、プロモーションビデオ撮影、映画・ドラマのロケが行われてきました。最近では有料見学ツアーが行われるようになりました。ツアーの募集をすると東北や四国など全国から応募があるそうです。東浦で、お金を払って、全国からわざわざ見に来るところは他にないと思います。
大生紡績はほとんど廃墟ですが、全国で繊維工場の遺構が寮から食堂までまるっとそのまま、ワンセットで残っているところはもうなくなってしまったとのことです。これは、町の中だけ見ていては気づきません。自分も、外国からネットで見たと言って訪ねてきた人や、ツアーをやらせてほしいとコンタクトを取ってきた会社があってはじめて気がつきました。もちろん、儲かる話しではないし、いつまで続けられるかもわかりません。
でも、皆さんの近くにも、実はそこしかないユニークなものがあるかも知れません。いや、たぶんあります。そういったものを見直し、再編集することこそが大切なのだと思います。
役場もがんばってますし、これからさらにがんばります。でも、あくまでも主役はここにいらっしゃるプレーヤーの皆さんです。皆さんとともに役場も未来へ向けて挑戦していきます。
皆さんとともに前進して行くことを強く申し上げて、年頭所感とさせていただきます。
商工会の賀詞交歓会では、これまでこんな町長所感をお話ししています。
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