犬山まち歩き
4月末に犬山の街歩きをしてきた。10年ほど前に鵜飼いと公務で行ったほかは、この間に1回行ったきりだと思う。
以前行ったときの印象と比べるとずいぶん変わった。週末であることもあるが、若者や外国人の観光客でにぎわっている。新しい店もたくさんできている。五平餅などを売っている店もあるが、多くは新しい店で、バームクーヘン屋だったり、雑貨屋、飲食店の集合体だったり、犬山とは関係なさそうなチョコレートや瀬戸内レモネードを売る店もあったりする。街を挙げて「串物」押しもしている。
定番の犬山城にも登ってきた。戦国時代の終わりに木曽川に面した標高80mほどの小山の上に築かれた平山城で、城内に唯一現存する建物である天守からは、北側は眼下に流れる木曽川と美濃の山々、南側には広大な濃尾平野を見渡すことができる。
犬山城の東側にある有楽苑には、庭園の中に信長の異母兄弟(織田信秀の十三男)の織田長益(有楽斎)が建てた茶室が点在している。とくに如庵はもともと京都に建てられた茶室を何度も移築したもので、愛知県内に3つしかない国宝建築物の1つ。
本町通り沿いの町屋が残っているところを歩いて、城とまちミュージアム、からくりミュージアム、どんでん館を見てきた。
尾張徳川藩の付家老だった成瀬家の領地が成岩、亀崎、有脇にあったのは知らなかった。どんでんとは、車輪を持ち上げて山車の向きを反転させることだそうだ。からくりの実演やビデオ解説などを見て、犬山の町衆が承継してきた文化の豊かさを感じた。元市長の石田さんが「祭りはまちづくり」と言っていた意味が少しわかったような気がする。そして、本町通りを拡幅する計画を中止したことによって、歴史ある家並みとウォーカブルな通りが守られ、結果として今の賑わいのもととなっているのだと思う。
旧磯部家住宅の2階で投扇興を体験した。扇子を投げて的に当てるだけかと思ったら、扇子と的の倒れ方にも点数があって単純ではない。これがすごく盛り上がった。正月など親戚・家族が集まったときにおあつらえ向きではと思った。
通り沿いには、小さな飲食店が集まって横丁みたいになっている建物もある。昼間から、そんなところをハシゴして飲み歩いて、結局、東浦駅前でもう一軒行ってしまった。
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