長野県で一番小さなまちを徘徊
昨晩から長野県の小布施町に来ていました。
小布施は、半世紀かけてコツコツと修景を行ってきたまちです。何の変哲もなかった?小さなまちが今では小布施堂や桜井甘精堂の界隈のみならずまち全体が観光地のように知られ、まち歩きを楽しむ人が訪れるようになりました。手入れされた住宅の庭先を通り抜けてまち歩きができるのも魅力です。町立図書館の まちとしょテラソ は2011年にLibrary of the Yearを受賞しています。
以前から興味を持っていた小布施ですが、小布施とのご縁のきっかけのひとつは、小布施で出版社を営んでいる木下さんの出版記念セミナーを東京まで聴きに行ったのが始まります。その後、木下さんの紹介で、小布施を訪ねて現地の方達と交流したこともありました。
その木下さんが、自宅の庭で、飲み放題、食べ放題、語り放題のBBQパーティーをやるので皆さん集まってくださ~いと、SNSで呼びかけているのを見つけました。なんてオープンなパーティーなんだろう!! これは面白そうだ! と、久しぶりに小布施を訪ねてみることにしました。
まず駅に着いたら、タクシーが3台待っているのにびっくり。愛知県では名古屋市以外ではあまり見ない光景です。それではと言うことで、宿からBBQ会場までタクシーで行こうとしたら、さすがにこの日は隣の須坂市で夏祭りがあって足がありません。歩くしかないかと思ったら、思いがけず車で送ってくださった方のホスピタリティーに感激でした。
BBQには県外からも多くの方達が参加されていました。地域おこし協力隊でまちづくり活動に関わっているうちに東京から小布施に住み着いてコンサルタントや人と人を繋ぐ仕事をしている若者も。静岡から農業を始めるために移住してきた若者もいます。そんな人たちが互いの想いを語り合っています。そこで、翌朝面白そうなイベントはあるかと訊ねたら、朝6時に畑で収穫をするとのことでした。
それで、朝起きて散歩がてらに行って来ました、畑まで。
まだひんやりする朝の空気の中で、生のトウモロコシをもいで食べたり、キュウリやオクラやモロヘイヤを採ったり。そこに参加している人たちの中にも、家族でタイミングを計って小布施に移住した人や、こんど地域おこし協力隊として小布施に入ろうとしている人がいたりします。下北沢で小田急とUDSが手がける学生寮に住む学生たちも遊びに来ていました。
昨夜も今日も、感じたのは、多くの人たちが単に小布施のロケーションではなくて、人づてに情報を得て、人に誘われて、あるときは人を慕って、ここに住んでいると言うことです。
多くの自治体では、移住者を増やそうと、補助金を出したり、住処を提供したり、イベントを打ったりしています。しかし、本当に大事なことは、金や物やコトが人を呼ぶのではなく、人が人を呼ぶこと。ここでまちづくりをしようと思う人たちが互いに引き合うことではないかと思うのです。
今日は一日時間があったので、市街地から田園地帯までてくてく歩いて、食ったり飲んだり、気ままに彷徨って、長野県で一番面積の小さな北信のまち(面積19㎢、人口約10,600人)をあとにしました。
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