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2024年9月の記事

2024/09/22

常磐線の旅・・・牛久で途中下車

帰り道に牛久(うしく)で途中下車。

常磐線の普通列車は細切れで運転していて、ここまで来るのに勝田、土浦と2回乗り換えました。土浦からは少し本数が増えて上野東京ラインに乗り入れています。
運行系統を調べようとすると、ネットの乗換案内や駅別時刻表ではわかりにくいので、やはり使い慣れた本の時刻表がいいなぁと思います。

牛久駅前の温度計は25℃、雨が降って急に涼しくなりました。
つい先日の35℃と比べると寒いくらいです。やっと秋が来ました。

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途中下車したのは、西尾市一色町出身の神谷傳兵衞が創った牛久シャトー(旧 シャトーカミヤ)に寄ってみたくなったからです。
神谷傳兵衞と言えば、浅草に「みかはや銘酒店(今の神谷バー)」を創立、三河鉄道(今の名鉄三河線)の設立にも関わっています。
牛久シャトーは、1903(明治36)年に開設された日本初の本格的ワイン醸造場。現存する事務室(現 本館)、醗酵室(現 神谷傳兵衛記念館)、貯蔵庫(現 レストラン)が国の重要文化財に指定されています。
現在は、傳兵衞が創業した合同酒精を母体とするオエノンホールディングスが所有し、牛久市が出資する牛久シャトー株式会社が施設を賃借、レストランやショップの運営をしています。でも、ワインの飲めるレストランが満席で残念!!

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通りから門に入ると、どーんと牛久シャトーの本館が目に飛び込みます。

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醗酵室(現 神谷傳兵衛記念館)

 

どこかでワインを飲めないかとネットで検索したら、駅の反対側に「麦と葡萄 牛久醸造所」というのを見つけました。さっそく行ってみたら、牛久シャトーにいた人が最近はじめたワイナリー&ブルワリーでした。
自家でぶどうを栽培してまだ数年ですが、他の産地のものも使って醸造したワインとクラフトビールのバリエーションが豊富でおいしかったです。

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「麦と葡萄 牛久醸造所」の角打ちで、まずはフレッシュな微発泡の白と赤。

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バリエーション豊富です。        ここでつくった麦酒もいただきました。

 

常磐線の旅・・・茨城県五浦へ

東京から常磐線の特急ひたちで勿来に向かいました。茨城県はこれまであまりご縁がなくて、つくばくらいしか行ったことがありません。初めて福島県境にある北茨城市の五浦(いづら)に行ってみました。
五浦海岸は奇岩に富んだ景勝地で、名前のとおり、小五浦、大五浦、椿磯、中磯、端磯という5つの入江があります。ここは、明治の美術行政家、美術史家、思想家、文人として活躍した岡倉天心が、居宅や六角堂を建て住んだ地です。
天心は、若くしてフェノロサと日本美術の調査・保護・紹介、東京美術学校(現 東京藝術大学)を創設し校長に就任、米ボストン美術館のキュレーターなどを務めた天才。
帰国後、五浦で過ごし、52歳で早世しました。五浦では、門下の横山大観や下村観山、菱田春草らを呼び寄せ創作活動を行っています。
五浦には、天心を記念した立派な県立美術館かあります。また、横山大観の別荘が旅館の離れとして残っています。

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太平洋の荒波が寄せる五浦の海岸。右下に小さく六角堂が見えます。

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六角堂と居宅。六角堂は東日本大震災の津波で流失しましたが、1年後に再建されました。

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茨城県天心記念五浦美術館

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横山大観の別荘を移築した離れは、希望すれば宿泊できるそうです。

 

2024/09/21

江戸東京たてもの園に行ってみた

中央線武蔵小金井駅から路線バスに乗って、江戸東京たてもの園に行きました。
江戸東京たてもの園は、失われてゆく江戸・東京の歴史的な建物を移築保存・展示するとともに、文化遺産として次代に継承することを目的に都立小金井公園内に設置された東京都の野外博物館です。
園内には、江戸期から昭和の初めにかけて建てられた農家や店舗、旅館、個人住宅などがあって、内部に入って見学することができます。時間がなかったので端折りましたが、ゆっくり見て回ると半日はかかりそうです。結構見応えありです。

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2・26事件の舞台となった高橋是清邸

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竈には日が入っていました。

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商店街の奥には銭湯があります。

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女風呂を覗いてしまいました。

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学士会館は今年いっぱいで一旦営業終了

学士会館は、関東大震災後の1926年(大正15年)着工、1928年(昭和3年)完成しました。設計は 日本橋高島屋や帝国ホテル新館などを手掛けた高橋貞太郎です。当時では極めて珍しい耐震・耐火の鉄骨鉄筋コンクリート造、外壁が当時流行ったスクラッチタイルで覆われた4階建ての建物です。その少し後方に接して増築された5階建ての新館は1937年(昭和12年)の完成です。
昭和のモダンで重厚な雰囲気を伝える建物は2003年に国の登録有形文化財になっています。
学士会館は、国立七大学の同窓会館ですが、宿泊、レストラン、会議室、結婚式場などの施設として会員以外にも利用されています。
近年、東京のホテルの宿泊料金が高騰する中で、お値打ちに宿泊できる穴場だったのですが、残念なことに今年いっぱいで一旦営業を終了するとのこと。再開発に伴い、旧館は曳家保存し、新館は解体、隣の敷地と共同で大型のビルを建設する予定だそうです。文化財の価値と雰囲気を生かした再開発であって欲しいと思います。

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2024/09/20

大地震は事前予測が可能?

「電離圏異常検知による大地震発生1時間前予測の可能性」と題する京都大学の梅野健教授による講演が学士会館でありました。
要は、大気圏の電離層における電場の異常を検知することによって大地震直前に地震発生を予知できると言うお話しです。
これまで、地震は予知できないという考えに基づいて地震対策が行われてきましたが、大地震の前兆を捉えることができれば被害を劇的に減らすことができるはずです。
そのためには科学的に確かな前兆現象が必要で、なおかつ短期予知でなければなりません。確かな現象を捉えるには通信技術を駆使してノイズから信号を取り出すことが必要になります。
近年、上空50~100kmの電離圏で前兆現象と考えられる電場異常(電子数の変化)のデータが蓄積されつつあります。有望な前兆現象が発表される度に反論論文が出ますが、更に反論に対する反論が出されて証拠がより強固になっています。
仮説の段階ですが、大地震前のプレスリップによって地中深くの高温高圧下で水が超臨界状態になり絶縁体となるため、そこでコンデンサーを形成して地対電圧が上がるのではと考えています。その電場の変化は1mV/mくらい。
余談ですが、ナマズは1μV/mくらいの電場の変化がわかるほど敏感だといいます。科学的証拠はありませんが、ナマズが地震予知に使えるというのは、あながち迷信ではないかも。

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2024/09/19

豆搗川沿いの桜並木を育てよう・・・草刈り3巡目

豆搗川沿いの桜並木の草刈り、3クール目。
しばらく草刈りをしないうちに草が伸びてきました。クズの花が咲き始めています。アレチヌスビトハギにも花がちらほら。早く刈らないと引っ付き虫でいっぱいになってしまいます。
ということで、B区間の西側から草刈りを再開して、A区間を東から西へ進んでいるところです。

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Before:
A区間の東側から真ん中にかけて、クズが蔓延りはじめています。

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クズの花が咲き始めました。放っておくと、
豆のような鞘に種ができて、また増えていきます。
根には栄養を蓄えていて、地上の蔓を刈っただけでは
繁茂は止まりません。本当にしぶとい植物です。

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アレチヌスビトハギの花も咲き始めています。豆のような種がいっぱい
できて、引っ付き虫になります。くっ付くとなかなか取れません。

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After:
A区間の東側から真ん中にかけて、草刈り後の写真です。

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隣接したB区間の西側も草を刈りました。
これから冬支度に向けて、3クール目の草刈りを進めていきます。

 

2024/09/18

善導寺 十五夜コンサート

9月17日、緒川の善導寺で“十五夜コンサート”がありました。屋外と屋内で、和太鼓、三味線、ハーモニカ、テノール・ソプラノとピアノの演奏が行われました。
竹灯篭の灯も加わり、高台のお寺のロケーションを活かした素敵なイベントです。住職が代わっても中秋の名月のコンサートは続いています。

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2024/09/16

シャルドネを食べてみた

原田さんの葡萄畑で今年のシャルドネの収穫が始まります。ここは、垣根仕立てで、白ワイン用のぶどうを栽培しています。
アルコール発酵である程度の度数のワインをつくろうとすれば、食用ぶどうに負けない糖度が必要になります。
どんな味がするんだろうと興味津々。ちょっと味見をさせてもらいました。
収穫したシャルドネをワイナリーに持って行って、微発泡でフレッシュなワインが今年中に出来上がるそうです。またほぼ同時期に1年熟成したワインも仕上がるそうです。今年の出来映えが楽しみです。

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2024/09/14

諏訪で温泉三昧と参拝

せっかく駒ヶ根まで来たので、下諏訪の毒沢温泉で一泊してきました。含鉄(Ⅱ)-アルミニウム-硫酸塩冷鉱泉なので、冷たい源泉と加温した暖かい湯船に交互に入ると気持ち良いです。
近くには諏訪大社下社の春宮と秋宮があります。旧中山道と甲州街道が秋宮の前で分岐していて、門前には宿場町の面影が残っています。
界隈には、冷泉だけでなく様々な泉質の温泉が湧いていて、共同浴場巡りもできます。秋宮の手水も温泉です。
諏訪湖周辺は温泉が豊富で、下諏訪町も諏訪市(上諏訪)も公営事業で給湯をしていて、個人宅の蛇口からもお湯が出ます。

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左の小さい方が源泉の冷たい湯船。大きい方が加温した湯船。
毒沢温泉は、鉄分(Fe2+)を含んでいるので、時間が経つと赤茶色になります。

宿はミンミンゼミが鳴く杉林の中にあります。

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旧下諏訪宿。中山道はこの先で旧甲州街道と交わります。

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旧本陣は、今でも個人が管理していて見学できます。

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共同浴場「旦過の湯」は大人240円。
地元の小学生が描いた温泉マナーのポスターが掲げてありました。
ここのメインは47℃のお風呂。
湯船から溢れ出るお湯が足に冷たく感じたので、入ろうとしたら強烈な熱さで飛び上がりました。
(常連さんから、ほら見たことかと笑われました😅)
しょうがないのでとなりの「少し熱め」の44℃に我慢して入りました。

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秋宮の門前にある老舗の和菓子屋で塩羊羹ともちまんじゅうを購入。

 

上諏訪の諏訪湖岸には片倉館があります。片倉館は、絹製品の製造が日本をリードする産業だったころ、製糸業から財をなした片倉財閥が地域住民のための温泉入浴・娯楽・社交・文化の殿堂として造った厚生施設です。
1928年(昭和3年)に竣工。木造洋風建築の会館棟と鉄筋コンクリート造の浴場棟が国の重要文化財に指定されています。会館棟は有料で見学できます。2階は畳敷きの大広間になっています。
また、浴場棟には白亜のプールのような「千人風呂」があります。温泉は無色、無味、無臭の単純泉。深さ1.1mの湯船の底には玉砂利が敷かれていて歩くと足裏が気持ちいいです。重要文化財の建築物の中で温泉入浴できるところは珍しいと思います。

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会館棟(左)と西洋の城のような浴場棟(右)が渡りで結ばれています。

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会館棟2階の外観              会館棟2階の大広間

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大広間から浴場棟を見たところ

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浴場棟の玄関。煙突がお城の尖塔のよう。       浴場棟2階のテラスから

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浴場棟の階段              浴場棟2階の食堂

 

諏訪大社は信濃國一之宮、全国の諏訪神社の総本社です。江戸時代には諏訪大明神と呼ばれていました。諏訪大社と名乗るようになったのは戦後のことです。
諏訪湖の北、和田峠の上り口、中山道と甲州街道が交わる旧下諏訪宿の程近くに諏訪大社下社の春宮と秋宮があります。諏訪湖の南東、中央道の諏訪IC近くには諏訪大社上社の本宮と前宮があります。
今回初めて諏訪大社にお参りしてきました。4つの宮には、それぞれ参拝の順序はなく、どこから回っても良いのだそうです。
ところで、なんで諏訪大社は2社4宮で構成されているのか? なんで上諏訪が南で下諏訪が北なのか? なんで樅の大木でできた4本の御柱がそれぞれの社殿の四隅に立てられているのか? 諏訪大社と温泉に深い関係はあるのか? ボランティアガイドさんが長い歴史の一端を教えてくれました。
 https://suwataisha.or.jp/
 https://shimosuwaonsen.jp/feature/993/
 https://onbashira.jp/about/suwataisha/

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春宮

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秋宮

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本宮

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前宮

 

2024/09/13

木曽駒で山歩き

週末に木曽駒ヶ岳に登ってきました。早朝に家を出て、駒ヶ根の駐車場から路線バス、ロープウェイと乗り継いで山頂をめざします。日本最高所にある千畳敷駅(2612m)から駒ヶ岳頂上(2956m)までは約300mの標高差。最も簡単に3000m級の山歩きを体験できるところです。
天気はまずまず。今回は、妻も一緒に7人グループの山行でした。

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2024/09/08

ちょっと夕涼み

ちょっと夕涼み。
太陽と月が沈むのを待って・・・星空を眺めてきました。

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静かに日が沈んでいきます。

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上村川に沿って幾重にも山袖が続きます。

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ここは平谷村 長者峰にある高嶺展望台。
うちから153号を通って2時間で着きます。


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ここは星空のきれいなところですが、
月が沈んでもしばらく明るいことと、空がかすんでいるせいでしょうか、
天の川がはっきり見えるほどではありません。
30秒シャッター開放。手前の光はスマホを持って歩く人です。

 

2024/09/06

夏のけじめ

今年は、まだかき氷を食べていませんでした。
なんだか顔に見えてきました。

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2024/09/04

核融合科学研究所を見学

土岐にある核融合科学研究所を見学した。名古屋大学などが共同で水素プラズマを使った核融合研究をしていることは聞いていたが、見学したのは初めて。

柱のない厚さ2mのコンクリート壁で覆われた巨大な建物の中に大型ヘリカル装置(LHD)が鎮座している。少し離れたLHDの制御室には400台のPCが接続されていて、さながら宇宙ロケットのコントロールルームのよう。ドラマのロケに使われたこともあるそうだ。

プラズマとは超高温で原子核と電子がバラバラになった状態のこと。原子核は正の電荷を持っているので強力な磁場で閉じ込めることができる。LHDは、安定的にプラズマを閉じ込めるために、2本のらせん状に配置された超伝導コイルがドーナツ状のプラズマ容器を取り巻く日本独自の構造。複雑な構造で高真空を得るためには高度な溶接技術が欠かせない。
1998年に完成して以来、毎年3ヶ月間、1日に約100回のペースで、これまで19万回以上の実験が行われている。そして、水素核融合に必要とされる1億度以上のプラズマを約1時間閉じ込めることにも成功している。今はちょうど実験の合間で、装置は整備中。実物を至近から見ることができた。

ここでは水素(陽子1)もしくは重水素(陽子1・中性子1)のプラズマ実験しか行われないが、核融合発電では三重水素(陽子1・中性子2)と重水素(陽子1・中性子1)からヘリウム(陽子2・中性子2)と中性子1個が生ずる反応を利用する。この反応の前後でわずかな質量の欠損が起き、“E=質量×光速の2乗”に相当する莫大なエネルギーが放出される。
この時に飛び出してくる高速中性子がプラズマ容器の壁に衝突する際の熱エネルギーを取り出して、蒸気タービンを回すことで発電しようというのだ。1グラムの水素から発生する核融合エネルギーは石油8トンに匹敵すると言われている。

さらに、次世代の核融合として、ヘリウム3(陽子2・中性子1)と重水素(陽子1・中性子1)からヘリウム4(陽子2・中性子2)と高速の陽子1個を生ずる反応や、ホウ素11(陽子5・中性子6)と水素(陽子1)から3個のヘリウム4(陽子2・中性子2)とX線を生ずる反応が注目されている。
これらの反応は、電磁場の影響を受けないため遮蔽が困難な中性子が発生しないこと、中性子と壁との衝突により放射性同位元素が生成しないことから、よりクリーンな核融合反応と考えられている。また、生じた荷電粒子やX線から直接電気ネルギーを取り出すことも考えられる。
しかしながら、ヘリウム3は地球上にはほとんど存在しない。そのため、豊富な存在量が期待される月の探査の動機にもなっている。
また、陽子数が多いほどクーロン反発が大きくなるため、粒子同士を衝突させるためにはさらにプラズマの温度を上げる必要がある。ホウ素11は地球上に豊富に存在するが、核融合反応を起こさせるには10億度の達成が課題となる。

建物や付属施設を除き装置だけでも数百億円を要する研究プロジェクトは従来国家主導で行われてきたが、Googleなどの巨大企業が出資して2030年代までにホウ素核融合の実用化をめざすスタートアップが立ち上がるなど、宇宙開発と同様に民間企業のプレゼンスが高まっている。

はてな?がいっぱい湧いて出る興味津々な見学だった。思いつきの質問にも丁寧に答えていただき、あっという間の2時間が過ぎた。

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この中を見学。

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大仏殿にたとえられる厚さ2mの壁でできた建屋の中に御本尊がある。

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LHDの制御室。

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建屋の上方からLHD本体を見おろしたところ。
真ん中が直径13.5mのドーナツ型円筒。この中で大半径4m・小半径0.6m・体積30㎥のプラズマを加熱する。
運転中は強磁場にさらされるため磁性のない金属(ステンレス)が使われている。
高真空のプラズマ容器に、高電圧で加速した水素プラズマを注入し、マイクロ波で追加熱する。

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LHDドーナツ型円筒の上部へ

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ギネスブックに登録されている。コンクリート製、厚さ2m、重さ720tの世界一重い扉。
仮に中性子が発生してもここから外には出さない構造。

 

2024/09/02

スマホが三枚おろしに!

こりゃ、参った。スマホが三枚おろしに。

スマホの画面がちょっと浮いてるように感じたので、よ~く見てみたら。本体から画面と裏面が剥がれて、アジの三枚おろし状態になっていた。スマホケースに収まっていたおかげでバラバラにならずに済んでいたのだろう。内部が剥き出しになっているのに使えるのだから大したものだ。

さて、これを接着してあと数年使えるのだろうか。店に聞いてみると、どうも新品の安いスマホを買った方が修理に出すよりお値打ちらしい。
もうしばらく使っているが、電話とカメラ、乗り換え検索、地図や辞書、ちょっとした文書やファイルを送るのに使う程度なので、今のままでよかったのだが、結局買い換えることにした。

そうしたら、データ移行やSNSのセットアップに土日を費やすことになってしまった。今までしてこなかったソフトウエアの更新やアカウントの作成、個人情報の使用やデータ連係の承認などを何度も何度も要求してきて、非常に面倒くさかった。つくづく自分がこれらのデバイスを使いこなしていないことを痛感した。

うっかりすると情報が共有されている、Instagramに投稿した記事が、いつのまにかFacebookにも投稿されている。油断も隙もあったもんじゃない。マイペースで使っているのだから、あまりちょっかいを出さずにそっとしておいて欲しいと思う。

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