大地震は事前予測が可能?
「電離圏異常検知による大地震発生1時間前予測の可能性」と題する京都大学の梅野健教授による講演が学士会館でありました。
要は、大気圏の電離層における電場の異常を検知することによって大地震直前に地震発生を予知できると言うお話しです。
これまで、地震は予知できないという考えに基づいて地震対策が行われてきましたが、大地震の前兆を捉えることができれば被害を劇的に減らすことができるはずです。
そのためには科学的に確かな前兆現象が必要で、なおかつ短期予知でなければなりません。確かな現象を捉えるには通信技術を駆使してノイズから信号を取り出すことが必要になります。
近年、上空50~100kmの電離圏で前兆現象と考えられる電場異常(電子数の変化)のデータが蓄積されつつあります。有望な前兆現象が発表される度に反論論文が出ますが、更に反論に対する反論が出されて証拠がより強固になっています。
仮説の段階ですが、大地震前のプレスリップによって地中深くの高温高圧下で水が超臨界状態になり絶縁体となるため、そこでコンデンサーを形成して地対電圧が上がるのではと考えています。その電場の変化は1mV/mくらい。
余談ですが、ナマズは1μV/mくらいの電場の変化がわかるほど敏感だといいます。科学的証拠はありませんが、ナマズが地震予知に使えるというのは、あながち迷信ではないかも。
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