盛岡から鉄道に乗って山形へ
盛岡から鉄道で仙台に。新幹線の連結器トラブルで、「こまち」の乗り換えを待って少し遅れて発車。ノンストップだと仙台まで40分ほどで着いてしまいます。
仙台-山形間は、今では高速バスが主流。本数も所要時間も運賃もバスの方が有利なのですが、ちょうど良い列車があったので、あえてJR仙山線で山形へ。
県境にある仙山(面白山)トンネル(5361m)は昭和12年の開通当時、清水トンネル、丹那トンネルに次いで、日本で三番目の長さでした。このためSLの煤煙を嫌って敷設当初から電化区間があり、試験的に日本初の交流電化が行われた路線でもあります。
学生時代には面白山スキー場に行くのに仙山線をよく使いました。近年になって、仙台市街地近くには多くの新駅ができています。旧宮城町役場のあった愛子(あやし)駅までは運行本数も多く、辺りはすっかり住宅街になっています。沿線は便利になった筈ですが、単線のすれ違い待ちが頻繁にあるのが煩わしく感じます。
熊ヶ根鉄橋を渡り、広瀬川に沿って山に入るにつれて雪が深くなってきました。作並駅を過ぎて、県境近くの奥新川駅に。ここは秋の芋煮会で乗降したことがあります。冬は人家はないし道路も通行困難になります。

広瀬川に架かる熊ヶ根鉄橋を渡っています。
見えているのは並走する国道48号の熊ヶ根橋。列車が橋を渡っているところを撮れないのは残念。
仙山線の熊ヶ根鉄橋は、跳び箱形の鉄塔のような架台に橋桁が乗っている鋼トレッスル橋。
水面からの高さは52mあります。今はもうない山陰線の旧余部鉄橋もこのタイプです。
そこからさらに列車は狭い谷間を縫って進んで行きます。両側の雪の重みで垂れた梢が車両に当たってパチパチ音を立てます。程なく宮城県仙台市と山形県山形市を隔てる面白山トンネルを抜けると面白山高原駅に停車。ここは冬は列車が唯一の交通手段となる秘境駅。近くには営業を休止中のスキー場しかありません。
急勾配を下ると、芭蕉の「岩にしみ入る蝉の声」で有名な山寺駅に停車。仙台から乗ってきた乗客の多くがここで降りました。
羽前千歳駅で奥羽本線と一緒になり、山形城のお堀端を走ると、まもなく山形駅に着きます。
山形はフルーツ王国。そして日本酒とワインの産地でもあります。ちょうどお昼時なので山形駅でちょっと一杯。路線バスで蔵王温泉に着いて、日本酒ミュージアムでまた一杯となるのでした。
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