古都の秋の庭めぐり
京都に詳しい友人の案内で東福寺とその塔頭の庭巡り。場所によって異なりますが、紅葉の色づきはまだこれからのところが多いようです。先週のことです。

東福寺塔頭 光明院の枯山水「波心庭」、建物の二階からも望むことができます。
東福寺本坊(方丈)庭園と同じく昭和14年(1939年)に重森三令が作庭した近代の庭です。
背後の斜面にツツジが大胆に植えられています。もみじの色付きはまだまだこれからのようです。

東福寺本坊の裏手を通り、偃月橋を渡った所にある塔頭の龍吟庵は、現存する日本最古の方丈建築と言われています。
ここの南・西・東の三つの枯山水も重森三令の作です。昭和39年(1964年)につくられました。
方丈正面の南庭「無の庭」は何もない簡素な白砂敷き。写真は、鞍馬の赤砂を敷き詰めた東庭「不離の庭」。
ここに庵を結んだ大明国師が幼いころ狼に襲われそうになったところを二頭の犬が守った
という故事に因んで石が配置されているそうです。

東福寺本坊(方丈)庭園の南庭。
東福寺本坊は庭園とともに明治14年に焼失、建物は明治23年(1890年)に再建されます。
方丈を取り巻く東西南北、それぞれ趣の異なる四周の庭は昭和14年(1939年)に重森三令によって完成されました。
方丈(本坊)の西庭はサツキの市松、北庭は敷石と苔の市松模様です。敷石は方丈の古材を再利用したものです。
市松の採用は、重森三令が東福寺普門院(開山堂)の市松砂紋からヒントを得たのではと言われています。
東福寺と言えば通天橋、東福寺の本堂と開山堂を結ぶ橋楼です。京都の紅葉はこれから真っ盛りですが、ここの紅葉は一足早いです。
ほかにも臥雲橋、偃月橋の二橋がもみじの谷を跨いでいます。
相国寺から、昭和の庭園家 重森三令が吉田神社の宮司家の邸宅を譲り受け、自宅の庭として作庭をした旧重森邸を訪ね、吉田山を越えて真如堂、金戒光明寺まで、そぞろ歩きしました。

京都五山の一つ相国寺(萬年山相國承天禅寺)の開山堂庭園。
シンプルな庭にもみじの赤が映えます。堂内には開山夢窓国師の木像が安置されています。
相国寺では、現存する日本最古の堂建築といわれる法堂(はっとう)が迫力ありです。
再建当時の鳴竜の声を聞くことができます。

重森三令美術館(旧重森邸)の庭です。親族の方が管理していて見学には予約が必要です。現地で解説があります。
重森三令は弟子を取らなかったそうです。
Art・Creationであるとするならば、家元や後継者があるのはおかしいとの考え方があったようです。

傍らのもみじに夕陽が当たりひときわ赤かったので・・・
黒谷にある金戒光明寺は浄土宗最初の寺院と言われるところ。
徳川幕府によって城郭風構造に改修され、幕末には京都守護職を
任ぜられた會津藩松平容保が本陣を敷いた場所でもあります。
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