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2026/09/05

北信の温泉 と 秘境の瀑布群

< 長野県の渋温泉に行ってきた >

志賀高原の上り口にある渋温泉には、昔ながらの旅館街が今も残っている。街の一番奥にある温泉寺から横湯川に沿って、温泉旅館がずらりと建ち並ぶ。旅館街を歩いていると、車がやっと通れるくらいの縦の筋と、宿と宿の間を人がやっと通れるくらいの横の筋が交差していて、探検すると面白い。

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旅館は35軒ほどの小さな温泉街なのに、共同浴場は9つもある。数軒歩くとまた共同浴場に出会う。共同浴場は地元の人たちと宿泊客が利用することができる。ただし、渋温泉の源泉は高温のものが多く、どの浴場もかなり熱い。

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この温泉街のなかで、ひときわ目を引くのが金具屋旅館だ。金具屋には「斉月楼」という木造4階建てのタワー棟がでんと建っている。屋号の通り、金具屋はもともと鍛冶屋だったという。江戸時代、土砂崩れの跡から敷地内に温泉が湧き出したことをきっかけに温泉旅館を始めた。
その後、湯田中まで鉄道が開通すると、善光寺参りの客も取り込もうと、豪華な観光旅館を目指すようになる。金具屋六代目は宮大工を連れて全国の観光地を巡り、気に入った建物や建築の工夫を集大成したような、遊び心のある旅館建築を造ろうとしたのだ。そこで建てたのが斉月楼と大広間だ。

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斉月楼は、建物を囲むように長さ15メートルもの通し柱を13本立ち上げた高層木造建築。内部には4層吹き抜けの階段があり、窓には富士山をあしらい、照明は月を模している。さらに、客室を一軒の家に見立て、客室へ続く廊下を路地に見立てるなど、趣向が凝らされている。

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この建物が、宮崎駿の「千と千尋の神隠し」に登場する油屋のモデルになったのではないか言われるが、実際は定かではない。それでも、「千と千尋の神隠し」の人気のおかげで、それまで「古臭い」と見向きもされなかった木造の高層建築が、改めて注目されるようになった。

もう一つの見どころが、裏山の中腹に建つ木造2階建ての大広間だ。こちらはなんと130畳敷き。西洋風のトラス構造を取り入れ、柱を1本も立てずに広大な空間をつくっている。

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これらの二つの昭和初期の建物は、それぞれ登録有形文化財になっている。宿泊客を対象に解説付きの見学ツアーも行われている。

この宿には4つの自家源泉があり、泉質に応じて浴場だけでなく部屋の暖房や洗面台の湯などにも供給されている。希望すれば源泉見学ツアーにも参加でき、今も残る江戸時代に湧出した源泉を見たり、泉質の違いを体感したりすることができる。中でも圧巻は川の対岸を70mボーリングして掘り当てた源泉。バブルを開けるとほぼ沸点の熱湯が地中から勢いよく吹き上がってくる。

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渋温泉から横湯川を少し上流へたどると、志賀高原から流れ下る峡谷の出口に地獄谷温泉がある。ここは野生の猿の群れが温泉に入ることで世界的に有名になった。近年では、冬の雪景色のなかで温泉に浸かる「スノーモンキー」を見に来る外国人観光客が絶えないと聞く。久しぶりに立ち寄ってみたが、夏の暑さのせいか入浴している猿は居なかった。

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< 四阿山の麓、標高1400mにある米子大瀑布へハイキング >

須坂市の街外れから終点の駐車場のあるところまで、10kmもの一本道をひたすら山奥へと進む。舗装はしてあるが、とにかく長い1車線の山道だ。紅葉シーズンは詰まってしまうのでマイカー通行禁止になるそうだ。

駐車場からは一周1~2時間の山歩き。不動滝(高さ89m)、権現滝(高さ82m)の二つの滝が四阿山のカルデラの断崖から落ちている。二つの大滝をは同時に見られるところは日本広しといえどもめずらしい。
二つの滝の下には米子不動尊奥之院があって、滝が御神体になっている。古くから山岳修験道の霊場になっているそうで、途中、滝行のグループにも遭遇した。

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不動滝は横から滝の下に近づくことができる      断崖からまっすぐに落ちる権現滝

近くには奇妙滝(高さ60m)もあって、滝の真下まで近づくことができる。

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